富豪のマイケル・セイラー氏、FTX破たん後BTCが頂点に立つと発言

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 マイクロストラテジーの元CEO(最高経営責任者)でビットコイン(BTC)強気派のマイケル・セイラー氏は、FTXの影響でビットコインには実は利益がもたらされ、暗号資産(仮想通貨)業界のさらなる成長に火が付く可能性があると考えている。

 10日にCNBCの「スクワーク・オン・ザ・ストリート」に出演したセイラー氏は、今回の混乱と市場ボラティリティによって何千もの役に立たない暗号資産が排除され、ビットコインやその他の「少数の」コインに利益がもたらされると語った。

 「進歩的な規制が行われれば、2万種類のトークンではなく少数の数十種類のトークンが存在することになるだろうが、それらは適切に登録されたトークンになると思う。業界はより急速に成長するだろう」と同氏は述べた。

 ビットコイン愛好家である同氏は、FTX破たんに言及した際、この取引所は透明性の欠如の結果失敗したと論じた。セイラー氏によると、企業が暗号資産を保有するならば、それは「他の誰の責任でもない」はずだという。

 セイラー氏はまた、FTXを巡る最近の動きは間違いなく規制当局によるさらなる監視を招くだろうとも警告した。しかし、FTXの内部崩壊に対し規制当局が積極的に動き過ぎれば業界が傷つけられる、と同氏は述べた。

 「規制当局の権限が強まるのは間違いないと思う。当局の介入は加速するだろう。つまるところは本当に何もできないような退行的規制が行われ、業界は縮小するだろう」と同氏は述べた。

 セイラー氏はまた、米国の規制当局は暗号資産活動がコンプライアンスを守れる方法を明確に打ち出す必要があると指摘した。「最近の規制当局による介入は強制措置のようなネガティブなものばかりだが、市場は規制当局がデジタル通貨の登録方法はこうだと言うのを待っている」と同氏は付け加えた。

 報道された通り、FTXは11日に連邦破産法11条を申請した。注目すべきことに、FTXの米国部門であるFTX USは問題ないと元CEOが主張していたにもかかわらず、同取引所もこの手続きに含まれている。

●マイクロストラテジーは現在約13万ビットコインを保有

 マイクロストラテジーは20年末から準備資産としてビットコインを取得・保有しており、インフレヘッジとポートフォリオ多様化のため同通貨に大金を投じている。

 同社は、現在のレートで21億ドル超に相当する約13万ビットコインを保有している。バイ・ビットコイン・ワールドワイドが収集したデータによると、平均購入価格は1BTC=3万623ドルで、合計費用は39億8100万ドルだ。従って、同社は現在ビットコイン投資で18億ドル超を失っている。

 ビットコインの低迷はマイクロストラテジーの株価にも悪影響を与えており、直近の取引日には19%超下落して終値を付けた。同社の株式は年初来69%下落している。

 しかし、ビットコインに対するセイラー氏の楽観的な見方は、最近の暴落の影響を受けていない。同氏はインタビューで、「ビットコインはデジタル商品であり、あらゆるものの中で最も異論が少ないため、ビットコインは勝者になるだろう」と語った。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/billionaire-michael-saylor-says-bitcoin-will-come-out-top-following-ftx-collapse.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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