テラの監査、ペッグ防衛に28億ドルに相当する8万BTCを使用
テラ(LUNA)創設者のド・クォン氏とLFG(ルナ・ファウンデーション・ガード)は、アルゴリズム型ステーブルコインであるテラUSD(UST)のドルペッグを防衛するため、驚くことに28億ドルに相当する8万ビットコイン(BTC)を使用していた。新たな監査報告書で明らかになった。
今回新たに明らかになった数字は、テラUSDの安定性を維持する役割を担うLFGが監査会社のJSヘルドによる技術監査報告書を公表した後、ド・クォン氏自身が16日にツイッターで共有したものだ。
この監査によると、LFGはテラUSDのペッグを防衛するために28億ドルに相当する8万ビットコイン強を使用した。さらに、LFGは「純購入額ベース」で6億1300万ドルの自己資本を使用したという。
LFGのチームはツイッターのスレッドで、LFGは「テラ・ステーブルコインの外部準備金を構築するためにTFL(テラフォーム・ラボ)からの出資で全資金を調達していた」と記し、この資金はテラのペッグ防衛には「残念ながら不十分だった」とした。
LFGのチームはさらに、「LFGはこの結果を防ぐため、リソースの範囲内であらゆることをするという義務を完全に果たしてきた」と述べた。
一方、今回の報告書では、LFGが5月16日にツイートで報告していたLFGのトークン残高が正しかったことも確認された。
「LFGの5月16日のツイートで再集計されたペッグ防衛取引には、正確な取引データではなく推定値が含まれていたが、そうした推定値の使用は報告されたLFGの残高の正確性に影響していなかった」と同報告書は記した。
●ド・クォン氏「申し訳ない」
新たな監査報告書が公開される中、テラの創設者であるド・クォン氏はこの状況について、ユーザーの損失に対し申し訳なく思うと述べた。
報告書が公表される中、ド・クォン氏はツイートで、「多くの人々がテラUSDで多額の資金を失った。そのことについて申し訳なく思う。システムは透明性がありオープンソースだったが、私は製作者としてリスクをより深く理解し、伝えるべきだった」とコメントした。
同氏はその後のツイートで、テラUSDのリスクについては「間違っていた」が、「詐欺ではない」と付け加えた
「TFLは、テラUSDの裏付け担保を多様化し、投資をテラのエコシステム成長に集中させるため、当時(LFG)設立に30億ドル超を出資した。テラUSDが破綻すると思っていたらそんなことはしなかった」と同氏は述べた。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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