「FTXハッカーの資産が移動中」とブロックチェーン・アナリスト

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 現在は破綻した暗号資産(仮想通貨)取引所FTXから盗まれたとされる資産が移動中であり、ハッカーが売却を試みるため取引所に向かっている可能性が高い。

 ブロックチェーン情報企業チェイナリシスの最新情報によると、この資産は既に、複数の異なるブロックチェーン間での分散型クロスチェーン移動を可能にするプロトコルであるレンブリッジ(REN)を通じて、イーサリアム(ETH)からビットコイン(BTC)に両替されている。

 チェイナリシスによると、ハッカーが売却を試みる前に、出所を分かりにくくするためにこの資産がコイン・ミキシング・サービスに送られるというのが次にあり得る動きだ。

 「私たちは、預金者に返還する資産を可能な限り多く確保する支援に取り組んでおり、エコシステム内のパートナーと連絡を取っている」とチェイナリシスは記した。

 しかし注目すべきことに、レンブリッジは既に新たなレンBTCのミントを凍結すると発表しており、レンブリッジを使ったイーサリアムとビットコイン間のこれ以上の移動は今後難しくなると予想される。これはFTXのハッキングとは別の理由で発表されたものだが、ハッカーが所持しているかもしれない残りのイーサリアムは直接法定通貨に売却する必要がある可能性を意味している。

 有名なツイッター利用者であるkamikaz_ETH氏もレンブリッジを巡るこの状況に触れ、ハッカーは「オンチェーンで活発にイーサリアムを投げ売りしている」と述べた。

 同氏は、「1インチ等のアグリゲーターを通じ、イーサリアムからwBTC、そしてレンBTCへと売却されている」と付け加えた。

 同氏はこのツイートの直後に再度ツイートし、レンブリッジが発表した凍結によってハッカーは「できる限り早くイーサリアムを投げ売り」するよう動機づけられていると述べた。

 同氏によると、欧州時間21日朝の時点でイーサリアムからビットコインへの売却はまだ行われており、ハッカーのメインウォレットには18万5000イーサリアムが残っている。

●ハッキングを巡る不透明な状況

 FTXから資産を流出させたのが誰なのかはまだ明らかになっておらず、内部の犯行に違いないと主張する人々もいれば、バハマ政府が何らかの形で関与している可能性を示唆する人々もいる。

 注目すべきことに、FTX自身もこの資産について警告を出し、取引所に対しハッキングに由来する資産を返還するよう求めている。FTXの公式ツイッターアカウントは、「取引所は、これらの資産を破産財団に返還するためにあらゆる措置を講ずべきだ」とツイートした。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/blockchain-analysts-ftx-hacker-funds-are-move-heres-where-theyre-headed.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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