バイナンスは現在96億ドル相当の約60万BTC保有―世界最大のBTC保有者か

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 世界最大の暗号資産(仮想通貨)取引所であるバイナンスのビットコイン(BTC)残高が、過去10日間で2倍超となり、60万枚に近づいた。

 暗号資産分析プラットフォームのコイングラスのデータによると、バイナンスは現在57万5000枚超のビットコインを保有しており、過去1週間では13万7011枚以上、過去1カ月間では計6万7347枚増加している。

 ビットコインは現在1BTC=1万6000ドル付近で推移しており、バイナンスの保有ビットコインは92億ドル超に相当する。バイナンスの保有ビットコインの最近の急増は、FTXの前例のない破綻を受け、他のより小規模な取引所に対する消費者の信頼が低下し続ける中で生じている。

 コイングラスによると、バイナンスに次ぐビットコインの大口保有者4社はコインベース・プロ、ビットフィネックス、ジェミニ、クラーケンで、それぞれ52万8900枚、34万5597枚、15万3212枚、7万622枚を保有している。取引所上位5社中、過去1週間でビットコインの流入がプラスだったのはバイナンスのみだ。

 バイナンスは取引量で世界最大の暗号資産取引所だ。同取引所はFTXへの部分的な関与で最近ニュースに大きく取り上げられた。同取引所は当初、問題を抱えたFTXの買収に関する拘束力のない合意を結んでいたが、その翌日に取引から身を引いた。

●プルーフ・オブ・リザーブとは何か、取引所はなぜそれを共有する必要があるのか?

 かつては第3位の規模を誇る暗号資産取引所で、最近の暗号資産低迷では暗号資産の救済王としての評価を得ていたFTXの破綻によって、同業界の多くの人々が中央集権型業者の信頼性について懸念の声を上げている。

 こうした懐疑的な見方に対処するため、暗号資産業界の経営者らはプルーフ・オブ・リザーブを公開し始めた。プルーフ・オブ・リザーブは、ハッシュ木(データの検証を行う際に使用されるより大きなデータの要約結果を格納する木構造の一種)を使ってデータを保存して一連のフィンガープリントを取得し、資産が第三者によって適切に監査されていることをユーザーが確認できるようにする。

 過去数日間で、一部の大手暗号資産取引所がプルーフ・オブ・リザーブを公開し、顧客に代わってどの暗号資産をどれだけ保有しているかを明らかにした。その最初の取引所の1つがバイナンスで、クリプト・ドットコム、バイビット、フォビがこれに続いた。

 しかし報道された通り、暗号資産投資会社のグレイスケールは、「セキュリティ上の懸念」を理由にプルーフ・オブ・リザーブの共有を拒否している。同社は最近ツイッターのスレッドで、グレイスケールがカストディアンとして利用している大手暗号資産取引所のコインベースは頻繁に「オンチェーン検証」を行っていると述べた。

 しかし、この動きはグレイスケールの財務健全性に関する憶測を掻き立てている。あるツイッター利用者は、「この声明を見るまではGBTCの支払能力を心配していなかった。プルーフ・オブ・リザーブがどうしてセキュリティ・リスクになるのか説明してほしい」と述べた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/binance-now-holds-nearly-600000-bitcoin-worth-96-billion-largest-btc-holder-world.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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