トルネードキャッシュ開発者がマネーロンダリング容疑に直面、少なくとも2月まで拘束
トルネードキャッシュの開発者アレクセイ・ペルツェフ氏はミキシングサービスの開発でマネーロンダリングの嫌疑をかけられた後、さらに3カ月間拘束されることになった。
米財務省が同暗号資産(仮想通貨)ミキシングサービスに制裁措置を講じた数日後、オランダ当局は過去100日間拘置所に拘束されているペルツェフ氏をトルネードキャッシュでの関与で逮捕した。
オランダ検察官Martine Boerlage氏は22日の公判で初めてペルツェフ氏に対するマネーロンダリングの容疑を発表した。同氏はペルツェフ氏をトルネードキャッシュのコードを記載し、不正な資金の処理を行った罪で告訴した。
公判に出席したと言われている暗号資産メディア「コインデスク」の報道によれば、Boerlage検察官はトルネードキャッシュはペルツェフ氏や誰も管理することができない分散型プロトコルであることを認識していなかった。
報道によれば、トルネードキャッシュはペルツェフ氏が同僚の開発者ロマン・セミョーノフ氏とロマン・ストーム氏とともに勤務したブロックチェーンセキュリティ企業PepperSecと同様だ、と判事は主張した。
ペルツェフ氏は決定に「非常に失望している」とチェン氏は法廷の外で話し、「弁護の立場からできるだけ明瞭に説明しよう」と試みたと付け加えた。
「判事が題材に詳しくないことは明らかだ」とチェン氏は話した。「現時点で、犯罪活動に関する判例法はすべてビットコイン(BTC)ミキサーについてである(中略)トルネードキャッシュは別物であることを裁判所が理解することが非常に重要だ」
報じられたように、米財務省はトルネードキャッシュを特定国籍業者リストに追加し、事実上、米国人が同ミキサーを利用することを禁じた。同ミキサーは「19年の創設以来、70億ドル以上に相当する仮想通貨の出所を隠すために利用されている」と財務省は主張した。
・判事は本件をマネーロンダリング訴訟として見なす
ペルツェフ氏に対する訴訟は「非常に明らかな」マネーロンダリング訴訟である、とBoerlage検事は主張した。同検察官は同ミキシングサービスに入金された金と入金のための100ユーロ紙幣の束を疑わずに受け入れる銀行員を比較した。
資金の出所と動きを隠すことを禁ずる法を引用し、「すべてをはがしていくと、これは明らかにマネーロンダリング訴訟である」とBoerlage検事は話した。「これはまさにトルネードキャッシュのようなミキシングサービスがやることだ」。
暗号資産ツイッターの多くはフリー・コードの精神に反すると言い、ペルツェフ氏の逮捕を非難した。「悪人が同氏のオープン・ソース・コードを利用したから刑務所に入れた」とMythos Capital and Banklessの設立者ライアン・ショーン・アダムス氏は記した。「自由な社会でこれは有効ではない」。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
最新記事
ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ