ロシアのプーチン大統領、BC基盤の決済ネットワークは既存システムより「遥かに便利」と

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 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の思い通りに進めば、新たなブロックチェーン基盤の国際決済システムはすぐに具体化する可能性がある。

 ブロックチェーン基盤のデジタル決済システムに関するプーチン氏の発言は、ロシアの大手銀行ズベルバンクが主催したAI(人工知能)に関する会議中に行われたものだ。プーチン氏によると、ロシアに対する国際的制裁によって、代替的決済システムの必要性が明らかになったという。

 プーチン大統領はこのイベントで、「現在の違法な制裁下では、決済が1つの攻撃手段になり得ることは皆がよく知っている。私たちの金融機関は、その下で働いているので誰よりもそのことをよく知っている」とスピーチした。

 同大統領はしばらく前から、西側諸国が支配していると考えている現在の国際決済システムの代替手段の開発への強い関心を表明していた。ロシアのウクライナ侵攻を受け、西側諸国政府はロシアの複数の銀行を国際決済ネットワークのSWIFTから遮断し、ロシア中央銀行が海外に有する準備資産を凍結している。

 プーチン氏はスピーチの中で、「現在の国際決済システムは費用が高く、コルレス口座と規制のシステムは小規模な国家クラブと金融グループに支配されている」と述べた。同氏は、自身の見解ではこの「クラブ」は「あらゆるものの支配を独占している宇宙の帝王」になっていると付け加えた。

 プーチン氏は続けて、多くの暗号資産(仮想通貨)の特徴である分散型台帳を備えたシステムが決済を「より便利に」する可能性について聴衆に説明した。

 「デジタル通貨及び分散型台帳技術を基盤として、より便利であると同時に参加者にとって完全に安全で、銀行や第三国からの干渉から完全に独立した、新たな国際決済システムを構築することが可能となる」と同大統領は述べた。

●暗号資産に対する態度の変化

 ロシアが暗号資産に対する新たな包括的規制を検討し、特にロシアのマイニング産業を規制し暗号資産での国際決済を原則的に合法化する新たな法案が議会に提出される中、今回のスピーチが行われた。さらに、ロシアの議員らは23日、同国が国営暗号資産取引所の設立を可能にする計画を公表した。

 ロシアではこれまで、暗号資産の利用が厳しく規制され、政府はそれに反対しているようだった。特にロシア中央銀行は激しい反暗号資産の態度を取っており、「ロシア経済内」での暗号資産の許可に断固として反対している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/russian-president-putin-says-independent-blockchain-based-payment-network-would-be-much-more-convenient-than-existing-system.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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