サム・バンクマンフリード氏、170億ドルの資産失い銀行口座にはわずか10万ドル

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 破たんした暗号資産(仮想通貨)取引所FTXの創設者で元CEO(最高経営責任者)のサム・バンクマンフリード(SBF)氏は、11月初旬に約170億ドル相当であった資産が10万ドルにまで落ち込んだと語っている。

 最近のAxiosとのインタビューで、SBF氏は現在、銀行口座に約10万ドルを持っていることを明らかにした。ブルームバーグの計算に基づくと、約170億ドル相当の純資産から99%減少している。

 同氏は自身の個人的な財政状況について聞かれた際、「ネガティブな数字を言ってもいいのだろうか?」と答えた。「つまり、まったくわからない。最後に確認した時、銀行口座には10万ドルあった。複雑なのだが、私が持っていたものすべては基本的に会社に関連付けられていた」と述べた。

 フォーブスのSBF氏のプロフィールによると、その資産のほとんどがFTXの約半分の所有権と、FTXトークン(FTT)の一部に関連付けられている。同氏の資産はピーク時には265億ドルだったと推定されている。

 FTXの崩壊を受け、ブルームバーグはSBF氏の財産喪失について、「歴史上最大の富の崩壊の1つ」と称した。

 SBF氏は、FTXの米国事業の約70%を所有しているが、それは現在、実質的に無価値である。オンライン証券会社ロビンフッドへの出資は、以前は5億ドル以上と評価されていたが、アラメダを通じて保有され、融資の担保として使われたと報じられた後、ブルームバーグの資産情報から削除された。

●SBF氏、規制があればFTX崩壊を防げたと主張

 一方、SBF氏は、規制があればFTXの崩壊を防ぐことができたと主張している。「利益相反を管理できる誰かが私以外にいればよかった」と述べた。

 「報道やCFTC(米商品先物取引委員会)の申請書を見れば、世界の厳しさについて非常に参考になったと思う」と同氏は述べた。

 実際、SBF氏はFTXとユーザーの資金管理について、厳しい批判を受けている。サリバン&クロムウェルのパートナーで、FTXの代理人を務めるジェームズ・ブロムリー氏は先週、デラウェア州連邦破産裁判所で、FTXはSBF氏の個人的な支配の下で運営されていたと指摘した。

 報じられている通り、FTXは100億ドル相当の顧客資金を、関係取引会社アラメダ・リサーチのリスクの高い投資資金として貸し出していた。FTXの顧客資産は160億ドルであったため、その半分以上を貸し付けていたことになる。

 「もっと注意していればよかった。当然深く反省している。残高のポジションではなく、取引量を重視していた。もっと責任をもって、何が起きているのかを把握すべきだった」とSBF氏は述べた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/sam-bankman-fried-loses-17-billion-fortune-now-down-to-just-100000-in-the-bank.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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