FTXとアラメダの内部崩壊を受け、ソラナ基盤の分散型取引所のセラムが「停止」
FTXと関連会社のアラメダ・リサーチの破産手続きが暗号資産(仮想通貨)業界を荒廃させ続ける中、ソラナ(SOL)基盤の分散型取引所セラムが、サム・バンクマン‐フリード氏の行動に端を発する崩壊の新たな犠牲者となった。セラムはツイートで、アップグレード権限をFTXが有するという理由で、メインネットのプログラム停止を発表した。
セラムは、「セキュリティが危険に晒されており」ジュピターやレイディウム等のプロトコルがセラムから離れたと認めた。
「これはセラムにとって何を意味するか?残念ながら、オープンブックの存在によってセラムの取引量と流動性はほぼゼロになった。セラムの旧コードにセキュリティ・リスクが見つかった後は、オープンブックなどの代替フォークを利用することでユーザーとプロトコルは安全となる」と同プロトコルは述べた。
分散型取引所のセラムはさらに、ネイティブ・トークンのセラム(SRM)の今後については不透明だが、エコシステム参加者の一部は特定目的での同コインの利用継続を求めていると述べた。とはいえ、その他のユーザーは、FTXの崩壊に端を発する苦難に晒されるためSRMは放棄すべきだと強く考えている。
良いニュースとして、ユーザーのマンゴ・マック氏が率いる「セラムをフォークするためのコミュニティ全体の取り組みが好調」なため「希望はある」とセラムは述べた。
「セラムのプログラム更新キーはSRM DAOではなく、FTXに関連したプライベート・キーによって管理されていた。現時点では、このキーを誰が管理し、セラムのプログラムを更新する権限を有しているのか、悪意のあるコードがデプロイされる可能性があるのかは誰にも分らない」とマンゴ・マックス氏はツイートした。
マンゴ・マックス氏のツイートで示されている通り、同プロジェクトに過去に関与していた人々から得たフィードバックは、当初は心強いものではなかった。
しかし同氏は、同プロジェクトに新たなエネルギーを注ぎ込むためのセラム開発者グループによる活動を主導すると宣言している。
「こんな形で終わることはできない。私と数名の素晴らしい才能を持った開発者らは、自分達で何とかし、再ローンチを推進すると決めた。アップグレード権限に加え手数料収入も変更し、現在は信頼できる開発者チームが管理するマルチシグで運営されている」と同氏は述べた。
一方、FTXが本社を置くバハマ当局は最近、破産した同社の事業活動を捜査していると認めた。
同国の司法長官兼法務大臣であるライアン・ピンダー氏は、バハマ証券委員会、資金情報機関、そして警察の金融犯罪班が「FTXの破産危機とバハマの法律違反の可能性に関する事実と状況」について捜査を進めていると語った。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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