アイフォーンとアイポッドの共同開発者、Ledgerの新たなハードウェアウォレットを考案

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 ハードウェア暗号資産(仮想通貨)開発企業のレジャー(Ledger)は、アップルのアイポッドのクリエイターであるトニー・ファデル氏が、新たなハードウェアウォレットの「レジャー・スタックス」の立案者であることを明らかにした。

 レジャーは6日のブログ投稿で、アイポッドとアイフォーンの共同開発者であるトニー・ファデル氏が、ベンジャミン・ヒューバート氏率いるLAYERが設計した同社の新たなハードウェアウォレット「レジャー・スタックス」の発明者および立案者であると発表した。

 レジャーは、「レジャー・スタックスは、当社の新しい、画期的な消費者向けデバイスである。レジャーの安全な構造に基づいて構築され、暗号資産やNFT(非代替性トークン)の世界にかつてないほどアクセスしやすく、インタラクティブに使えるように設計されたユニークな形状を導入している」と説明している。

 新たなウォレットはクレジットカードサイズのデバイスで、500種類以上の暗号資産とNFTコレクションを保管・管理することができる。また、「レジャー・ライブ」アプリで幅広いWeb3アプリを検索することも可能だ。

 ファデル氏は、「レジャーの実証済みのセキュリティ技術を掘り下げ、世界にある『最高』のハードウェアウォレットを試した結果、パスカル、イアン、そして素晴らしいレジャーチームと共に次世代デバイスを開発できると確信を持てた」とコメント。「デジタル資産セキュリティをギークだけでなく、その他の人々にも提供するため、ユーザーフレンドリーな、いや、『ユーザーにとって楽しい』ツールが必要なのだ」

 同社は、レジャー・スタックスウォレットを23年第1四半期に発売する予定。ウォレットの外側は湾曲したEインクディスプレイとなっており、取引の詳細やNFTも表示することができる。

 レジャー・スタックスはUSB-C接続でノートパソコンに接続し、ブルートゥースでスマートフォンの「レジャー・ライブ・モバイル」アプリに接続することができる。リリース予定の暗号資産ウォレット拡張機能「レジャー・コネクト」により、Web3アプリにも接続できる。レジャー・スタックスはワイヤレスQi充電にも対応している。

 レジャーのCEO(最高経営責任者)兼会長のパスカル・ゴティエ氏は、「レジャー・ナノシリーズで、当社は史上最も成功したデジタル資産セキュリティハードウェアを開発した。500万台が売れ、ハッキングを受けたこともない。デジタル資産は、ビットコイン(BTC)などの暗号資産だけでなく、アイデンティティとデジタル所有権がますます重要になる」とコメントした。

 レジャー・スタックス発表の背景として、暗号資産をオフラインまたは「コールド」ストレージに保管することができる、より安全なレジャーのハードウェアウォレットの需要がFTXの崩壊後に増加していることがある。

 実際、FTX崩壊後の2日間で、レジャーのハードウェアウォレットの需要が高まった。さらに、同社は11月、過去最高の売上高を記録している。レジャーは14年の創業以来、200カ国以上で500万ドル台以上のハードウェアウォレットを売り上げている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/crypto-security-iphone-and-ipod-co-creator-designs-new-hardware-wallet-for-ledger.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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