サム・バンクマンフリード氏の保釈認められず、引き続きバハマ矯正当局に拘留

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 暗号資産(仮想通貨)取引所FTXの信頼を失った創設者兼元CEO(最高経営責任者)サム・バンクマンフリード(SBF)氏が、バハマの裁判官から保釈を拒否された。

 ロイター通信によると、バハマの裁判官は13日、顧客を騙して数十億ドルを不正に流出し、選挙法に違反したとされる米国最大級ともいわれる金融詐欺を働いたSBF氏を米検察が起訴した数時間後、同氏の保釈を拒否した。

 SBF氏はバハマ唯一の刑務所に戻された。「フォックス・ヒル」と呼ばれるこの施設は、人権報告書によると、過密で不衛生な状態にあることが知られている。

 バハマ政府は12日、「SBF氏を刑事訴追し、引渡要請を行う可能性が高いという米国からの正式な通知を受け」、同氏を逮捕した。

 SBF氏とFTXの崩壊、および姉妹企業アラメダを調査していた米ニューヨーク州南部地区連邦検察は、SBF氏を電子詐欺、顧客資金の不正利用による共謀など、8件の罪で起訴している。CNNの報道によれば、8件すべてで有罪になれば、最大で115年の懲役刑に処される可能性があるという。

 また、SEC(証券取引委員会)は「FTXの株式投資家を欺くスキームを指揮」したとしてSBF氏を提訴している。ゲーリー・ゲンスラー委員長が声明で発表した。

 「われわれは、SBF氏が暗号資産業界で最も安全な建物の1つであると投資家に伝えながら、偽りの基礎の上に砂上の楼閣を築いたと主張している。SBF氏が行ったとみられる不正は、暗号資産プラットフォームが法律を順守する必要があるということを明確に呼びかけている」

 11月上旬、FTXはデラウェア州で米連邦破産法11条を申請したと発表。SBF氏が米国部門は問題ないとしていたにもかかわらず、FTX USも破産手続きに含まれていた。

 SBF氏は最近、バハマのマンションにBBCを招き、新たなビジネスを始め、FTX崩壊の被害者に返済するためのお金を稼ぎたいとの希望を語っていた。

 また、不正疑惑についても否定し、「故意に不正をしたわけではないし、不正をしたとも思っていない。こんなことは起こってほしくなかった。確かに私は思っていたほど有能ではなかった」と述べていた。

 しかし、SEC執行部門の責任者であるグルビル・グレワル氏は、FTXが約束した高度な投資家保護原則と詳細な利用規約は、「単に乏しいだけでなく、詐欺的であった」と指摘している。

 FTXの新CEOジョン・レイ氏は、FTXには企業統制がなく、財務やその他の記録管理が驚くほど不足していると指摘し、自身のキャリアの中でこのような企業統治の「完全な失敗」は見たことないと語った。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/sam-bankman-fried-has-bail-denied-remains-in-custody-of-bahamian-department-of-corrections.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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