専門家、「これが起これば暗号資産の売りが加速する」

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 日本のトップアナリストは、ビットコイン(BTC)が1BTC=1万7000万ドルを維持できない場合、暗号資産(仮想通貨)の売りが加速する恐れがあると予想している。

 こう指摘するのは、日本の暗号資産取引所ビットバンクの市場アナリストである長谷川友哉氏で、コインポストが報じた。長谷川氏は、暗号資産保有者にとって「幸い」なことに、最近の圧力にもかかわらず、相場は「大きく」崩れなかったと述べている。

 しかし、同氏は「1万7000ドル維持を失敗した場合、短期的に売りが加速する」可能性を指摘。

 同氏によると、欧州、特に米国の金融政策関連の動きが暗号資産価格に直接的な影響を与えているという。ビットコイン相場は米国の利上げ対して直接的に反応し、ビットコイン相場が反落したということだ。

 しかし、一部では金利政策が23年上旬に変更されるとの見方が出ている。そうなった場合、23年上半期にインフレ率が「安定化」すれば、ビットコインやその他暗号資産の需要が高まる可能性があると韓国のアナリストらは予想している。

●日本での良いニュースが暗号資産下落に歯止めをかける可能性

 日本では、国内最大のエネルギー会社TEPCO(東京電力)の強気な動きにより、ここ数日間で暗号資産価格が上昇している。

 先週、TEPCOがビットコインのマイニング分野に進出し、余剰電力を機器の電力として活用すると報じられた。

 22年初めにロシアでのマイニング事業が停止を命じられてから、日本の多くのマイニング企業は事業の減速に対する解決策を模索している。

 日本では電力料金が比較的高く、これがビットコインマイニング部門の成長を妨げてきた。

 しかし、TEPCOの動きがこの構図を変える可能性がある。報道によると、TEPCOは半導体企業Triple-1と提携を締結した。アジャイルエナジーXという企業も、TEPCOの敷地内で試験的に行われるプロジェクトに参加するということだ。

 TEPCOらは、「日本全国に」マイニングセンターを作る計画について議論している。

 こうしたポジティブなニュースは、日本でのビットコイン価格を押し上げることになるだろう。しかし、長谷川氏は海外からの圧力により下げが続く可能性が高いと警告した。

 長谷川氏は、「中期的には、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げペース減速期待と景気への期待でつな引き状態を想定している」と述べた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/expert-says-crypto-selloffs-will-accelerate-if-one-thing-happens.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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