大手暗号資産取引所が数時間の障害を報告、入出金に影響

okx_182409751_s.jpg

 OKX(旧OKEx)が、約7時間続いた最近の障害に関する最新情報を公表。クラウドサービス・プロバイダーのハードウェアの問題が原因だったと述べた。

 暗号資産(仮想通貨)取引所のOKXは12月18日に障害に見舞われ、取引のオープンとクローズ、出金処理が数時間にわたって妨げられた。同プラットフォームは当時、ツイッターで次のように語っていた。

 「現在、クラウド・プロバイダーとの断続的な接続エラーが生じており、ユーザーに影響が出ている。当社の開発チームはプロバイダーと共に解決に取り組んでいる。資産は安全な状態だ。ご不便をおかけし申し訳ない」

 この問題に対処するため、OKXは19日に発表を行い、障害の原因はクラウドサービス・プロバイダーのハードウェアの問題だったと語った。「UTC(協定世界時)22年12月18日、当社のシステムでクラウドサービス・プロバイダーのハードウェアの問題が生じ、プラットフォームに障害が発生した」と同取引所は述べた。

 OKXは全てのユーザー資産は安全だと主張した。同取引所はさらに、今後同様の問題が生じないように、クラウド・プロバイダー1社への依存をやめる予定だと述べた。同取引所は次のように付け加えた。

 「当社のエンジニアリング・チームは、このようなことが再び発生しないようにするため、コアサービスを複数のクラウドにデプロイできるマルチクラウド・デプロイメント戦略を導入する」

 同取引所は、18日にシステム障害が生じたクラウドサービス・プロバイダーは、アリババ・グループ・ホールディングスのクラウド・コンピューティング部門であるアリババ・クラウドだったことを明らかにした。

 アリババ傘下のサウスチャイナ・モーニング・ポストの報道によると、マカオ金融管理局、ホテルのギャラクシー・マカオ、ロータスTVマカオ、出前プラットフォームのMフードのウェブサイトやアプリなど、OKX以外の大手ウェブサイトも影響を受けたという。

 市場調査会社のガートナーによると、アリユンとしても知られるアリババ・クラウドは、21年までの4年連続で収益で見て最大のIaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)プロバイダーとしてアジアにおける市場リーダーであり、世界でも第3位の規模を誇っている。

 かつては世界第3位の暗号資産取引所だったが11月上旬に連邦破産法第11条の適用申請を行ったFTXの崩壊を受け、中央集権型取引所が現在脚光を浴びているため、今回の出来事は暗号資産業界に衝撃を与えた。

 OKXに先立ち、別の暗号資産取引所であるゲート・アイオーは、断続的な接続障害で入出金が遅れる可能性があると発表しており、同社もアリババ・クラウドに依存していると示唆される。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/leading-crypto-exchange-reports-outage-for-several-hours-with-deposits-withdrawals-affected-heres-what-happened.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

最新記事
ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ