FTX設立者サム・バンクマンフリード氏が引き渡し書類に署名、米国に送還へ
破たんした暗号資産(仮想通貨)交換所FTXの面目を失った設立者サム・バンクマンフリード氏は身柄引き渡し書類に署名し、米国に送還されることに合意した。
ABCニュースの報道によれば、サム・バンクマンフリード氏の弁護士や米領事館員が2時間待ったにもかかわらず、同氏は20日に裁判所に姿を見せず、バハマからの引き渡し審理を放棄する文書に署名した。
それ以前の19日の審理では、バンクマンフリード氏は引き渡しを放棄することを拒否し、弁護士を驚かせ、裁判所に混乱を巻き起こした。その後、判事は同氏を刑務所に送り返した。「今朝、彼をここに連れてきた道が何であれ、私は関与していない」と同氏のバハマ人弁護士ジェローン・ロバーツ氏はその時話した。
とはいえ、バンクマンフリード氏は21日に裁判所に出廷する予定である。すでに引き渡し書類に署名したため、ニューヨークに送還されることは確実だ。報道によれば、米政府の飛行機が同氏をバハマから戻すために待っている。
報じられたように、米検察が正式にバンクマンフリード氏を起訴し、12月初旬に同氏はバハマで逮捕された。
バンクマンフリード氏、FTXと関連取引会社アラメダの破たんを捜査しているニューヨーク州南部地区は、有線通信不正行為と顧客の資金を乱用した共同謀議を含む8つの刑事責任で同氏を起訴した。8つすべてで有罪判決が下れば、最大115年の禁固刑に直面する可能性があるとCNNは報じた。
別に、SEC(米証券取引委員会)は「FTXの株式投資家を騙すための計画を画策した」罪でバンクマンフリード氏を起訴した。SECのゲイリー・ジェンスラー委員長は声明で次のように話した。
「サム・バンクマンフリード氏は投資家にFTXは暗号資産で最も安全な交換所のひとつだと話す一方、詐欺を基盤に砂上の楼閣を建てた。バンクマンフリード氏が行った詐欺は暗号資産プラットフォームに対して法律を遵守する必要があるという明快な呼びかけだ」
バンクマンフリード氏はバハマ唯一の刑務所フォックス・ヒルの病棟に収容されている。人権報告書によれば、同施設は囚人が多すぎ、不衛生な状態であるとして知られている。
11月初旬、FTXはデラウェアで連邦破産法第11章に申請したと発表した。とりわけ、米交換所は問題ないという前CEO(最高経営責任者)の主張にかかわらず、FTX USも手続きに含まれていた。
バンクマンフリード氏は一貫して詐欺容疑を否定し、「認識しつつ詐欺を犯してはいない。詐欺をしたとは思っていない。こんなことは起きてほしくなかった。確かに自分が思っていたほど自分は有能ではなかった」と話した。
しかし、先週、米下院金融サービス委員会に証言したFTXの新CEOジョン・レイⅢ氏は、バンクマンフリード氏や上級管理職員がユーザー資金の乱用を知らなかったはずがないと主張した。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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