サム・バンクマンフリード氏、自宅軟禁中にマイケル・ルイス氏と面会

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 「ザ・ビッグ・ショート(邦題:世紀の空売り)」の著者であるマイケル・ルイス氏が、破たんした暗号資産(仮想通貨)取引所FTXの元CEO(最高経営責任者)で、現在は米カリフォルニア州の自宅で軟禁下に置かれているサム・バンクマンフリード(SBF)氏と、数時間にわたって面会したという。

 この予想外の訪問により、ルイス氏がSBF氏とその暗号資産企業FTXの崩壊を題材にした本を執筆しようとしているのではないかという憶測が広がっていると、ザ・ニューヨーク・ポストが27日に報じた。

 ルイス氏は、住宅バブルが2000年代後半の金融危機をどのように引き起こしたかについてを描いたベストセラー「ザ・ビッグ・ショート」や、オークランド・アスレチックスのゼネラルマネージャーであるビリー・ビーン氏がどのように分析を駆使して選手陣を編成したかを描いた「マネーボール」などの著者である。

 かつては世界3位の暗号資産取引所であったFTXは、11月11日に破産を申請。その後、最近の暗号資産急落の中で暗号資産の救済王としての評判を得ていた同取引所が、不適切な資金管理によって発生した94億ドルの資金不足に悩まされていたことが明らかになった。

 SBF氏は、米検察が正式に同氏を起訴したことを受け、12月初めにバハマで逮捕された。その後、同氏は米国に送還され、複数の刑事責任に直面することになった。

 SBF氏とFTXの崩壊、および姉妹企業アラメダを調査していた米ニューヨーク州南部地区連邦検察は、SBF氏を電子詐欺、顧客資金の不正利用による共謀など、8件の罪で起訴している。これとは別に、SEC(証券取引委員会)は「FTXの株式投資家を欺くスキームを指揮」したとしてSBF氏を提訴した。

 SBF氏は先週、ニューヨークの裁判所で2億5000万ドルの保釈金を支払うことで釈放された。現在は、パロアルトの自宅で軟禁されている。

 しかし、ルイス氏がSBF氏を訪れたのは今回が初めてではないという。The Anklerの11月の報道によると、ルイス氏は6カ月にわたりSBF氏にインタビューを行っている。ルイス氏は以前、次のように述べていた。

 「今何を書いているのか、あまり明かしたくない。しかし、私が書くことができる人物を通して、フラッシュ・ボーイズ、ザ・ビッグ・ショート、ライアーズ・ポーカーを奇妙にもリンクさせるキャラクターを見つけた」

 一方、Deadlineは11月、アップルがルイス氏のFTXの崩壊とバンクマンフリード氏に関する本の権利獲得を目指しており、それを映画化する計画もあると報じている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/sam-bankman-fried-spent-several-hours-with-the-big-short-writer-michael-lewis-while-under-house-arrest.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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