米当局、マンゴー・マーケッツに関連した暗号資産詐欺を摘発

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 分散型取引所マンゴー・マーケッツを市場操作し約1億1000万ドルを盗もうとした疑いで、ある男が米国で刑事罰を問われている。この容疑者は、商品詐欺および市場操作の罪で起訴されている。

 FBI(米連邦捜査局)捜査官が署名しマンハッタン連邦裁判所が公開した訴状によると、アブラハム・アイゼンバーグ氏はマンゴー・マーケッツのネイティブ・トークンであるマンゴー(MNGO)を使って市場操作を行い、同プロトコルから約1億1000万ドル相当の暗号資産を引き出した罪に問われている、とロイターが報じた。

 ダミアン・ウィリアムズ弁護士は裁判所文書の中で、この男は米プエルトリコで12月26日に逮捕されたと述べた。12月23日の訴状によると、アイゼンバーグ氏は10月に2つのアカウントを使ってMANOとUSDコイン(USDC)の相対的な価値に基づく先物の売買を行ったという。

 取引の両方を行うことで、アイゼンバーグ氏はMNGOの価格を人為的につり上げた。訴状によると、同氏はこれにより、1億1000万ドルに相当する様々な暗号資産(仮想通貨)を借り入れ、引き出すことができたという。

 同取引所はすぐにアイゼンバーグ氏と協議を開始し、最終的には6700万ドルの回収で和解した。

 FBI捜査官は訴状の中で、「この移動の後、マンゴーDAO(自律分散型組織)のメンバーは投票を行い、上述の22年10月13日提案を承認した。この承認後、マンゴーDAOが既に受け取っていた1000万ドル相当のUSDCに加えて、複数の暗号資産ウォレットがマンゴーDAOに約5700万ドル相当の暗号資産を送金した」と証言した。

 「マンゴー・マーケッツとマンゴーDAOのメンバーは、取られた残りの暗号資産は受け取っておらず、それらは様々な暗号資産で約4000万ドルに相当する」

 アイゼンバーグ氏はこの取引を認めているが、犯罪は犯していないと主張している。

 「開発チームが、設定したパラメーターの全ての結果を完全には予想していなかったとしても、私たちの行為の全ては、プロトコルを設計通りに利用した公開市場での合法な行為だったと考えている」と同氏はツイートした。

 「残念ながら、今回の行為が行われた取引所であるマンゴー・マーケッツは結果として債務超過となり、保険資金が全ての清算をカバーするには不十分となった。これにより、他のユーザーが資産にアクセスできなくなった」

 法執行官によると、アイゼンバーグ氏の「ツイッター・アカウント1への投稿は、市場操作を禁止する法律を同氏が認識していたことを示している」という。市場操作が行われた直後、同氏は米国からイスラエルに逃亡した、と訴状には記されている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/us-authorities-crack-down-alleged-cryptocurrency-fraud-involving-mango-markets-avraham-eisenberg.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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