中国人民銀行、デジタル人民元アプリを更新しギフト機能追加

china_96314971_s.jpg

 中国の中央銀行である中国人民銀行(PBoC)はデジタル人民元アプリを更新し、新しいギフトと招待機能で普及に拍車をかけようとしている。

 22年1月にローンチされたスマートフォンアプリは改革を行っている、と新聞社Beijing Business Todayは報じた。アプリ初の主要な更新はユーザー・インターフェース改善に焦点を当て、3月に行われた。しかし、最新の更新はソーシャルネットワークを利用して普及を広めることを目的とした機能を追加している。

 最初の主要な新機能はユーザーが現金のプレゼントを贈り合えるギフトメニューである。これには「赤い封筒」の形をしたオンラインギフトカードが多くある。

 中国の文化では、親戚や親しい友人が誕生日や結婚式のような機会を記念するために、お札が入った赤い封筒を贈り合う慣習がある。また、親族同士では旧正月や国家記念日のような特別な機会にもこの封筒を贈る。

 したがって、このアプリでユーザーはデジタル人民元トークンが入った特別にデザインされた「赤い封筒」を贈ることができる。デジタルの封筒には「誕生日おめでとう」や「Gong xi fa cai」(財産が増えることをお祈りします)といったメッセージが書いてある。後者は慣習的な旧正月のあいさつで、英語圏での「Happy New Year」と同等である。

 封筒はテンセントのQQ、ウィーチャットのチャットアプリ、アリババ運営のチャットアプリで送ることができる。受け取り手はデジタル人民元ウォレットを保有してなければ、デジタル人民元アプリをダウンロードし、開くことでデジタルの封筒の中身を換金するように指示される。

 この動きは同国最大オンライン決済プラットフォームのウィーチャットペイやアリペイが利用している同様の「赤い封筒」を題材としたキャンペーンを真似ている。

PBoCのデジタル人民元普及活動

 PBoCが更新でアプリに追加した別の主要な特色はカスタマイズできるアバター機能だ。ユーザーは基本の6つのアバターから選択することができる。

 選んだアバターはアプリのユーザー・インターフェースや関連した場所でユーザーを表す。また、個人のアドレスを検索した際に、他のユーザーはこのアバターを見ることができる。

 アバターのシステムは報酬に基づいている。デジタル人民元アプリをダウンロードし、稼働するよう説得したユーザーが多ければ、より多くのアバターをカスタマイズすることができることを意味する。3人以上にアプリをダウンロードするよう説得した人には「珍しい」「装飾的な」細部が利用可能になる。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/chinese-central-bank-updates-digital-yuan-app-adds-gift-functions.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

最新記事
ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ