オーストラリア、暗号資産ATM設置台数でエルサルバドルを超える
オーストラリアの暗号資産(仮想通貨)ATM設置台数が過去4カ月にわたり最高を記録し、ビットコイン(BTC)が法定通貨として採用されているエルサルバドルを上回った。さらに2カ国、スペインとポーランドもエルサルバドルを抜いた。
Coinatmradarによると、暗号資産ATM設置台数でトップ3の国は、米国、カナダ、スペインで、それぞれ3万3950台、2649台、273台となっている。これらの国における設置台数の差は大きい。
オーストラリアは現在4位で、世界の暗号資産ATM設置台数の0.6%占めている。そのほとんどがメルボルン(65台)、シドニー(48台)、ブリスベン(33台)にある。
5位に続いた国はポーランドで、その数222台。そのほとんど(67台)が、首都のワルシャワ、次いで42台がクラクフに設置されている。
エルサルバドルは現在、212台で6位となっている。そのほとんど(28台)が首都のサン・サルバドルにあり、25台がサンタ・テクラに置かれている。残りは全国に分布している。
ビットコインは21年9月、エルサルバドルで法定通貨となったが、この決定は国内外の暗号資産懐疑派や反対派によって激しく批判されてきた。また、エルサルバドル政府は21年、ビットコイン導入を促進するために約200台のATMを設置。これにより設置台数は米国とカナダに次いで3位となった。しかしその後、スペイン、オーストラリア、ポーランドがその数を上回った。
22年8月には、エルサルバドル国内のATMボックスが営業開始から1年足らずで「空っぽ」になっていると報じられた。
設置台数でエルサルバドルの次に続いたのはスイスだが、155台という比較的差の開いた7位となった。
注目すべきは、オーストラリアでは設置台数が半年足らずの間で顕著に増加しているということ。23年に入り、49台のATMが設置された。22年12月には33台、11月は31台、10月は35台が追加されている。
そして、この4カ月はオーストラリア史上で最高のATM設置台数を記録しただけでなく、4カ月連続で過去最高数を記録している。この4カ月だけで合計148台のATMが設置された。これは、エルサルバドルの総設置台数より64台少ない。
一方、世界の暗号資産ATM設置台数3万8611台のうち、94.4%が北米に位置している。そのうち86.9%を米国、6.6%をカナダが占めた。
ヨーロッパは合計台数の3.9%を占め、アジアは0.8%、オセアニアは0.6%、南米は0.3%、アフリカは0.1%となった。
スペインはヨーロッパにおける「ATMの首都」であり、0.6%が設置されている。ポーランド、ルーマニア、スイスがそれぞれ0.4%で続いた。南米のトップはコロンビアとブラジルで、それぞれ0.1%だった。
一方、アフリカでは、南アフリカが0.1%以下にあたる19台でトップ。UAE(アラブ首長国連邦)の3台、ナイジェリアの2台が続いた。
注目すべきは、23年1月1日時点で、報告されている世界のATM台数が92台減少したということ。それでも、特に21年初以降、過去2年間で暗号資産ATMは明らかに増加している。
同ウェブサイトによると、トップ10の暗号資産ATM運営企業が2万6177台(67.8%)、その他の企業が1万2434台(32.2%)のATMを展開している。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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