バイナンスが韓国ゴパックスの過半数取得で原則合意と報道

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 複数の韓国メディアの報道によると、バイナンスが、韓国の暗号資産(仮想通貨)取引所ゴパックスの株式過半数を取得する取引に近づいている。報道機関は、この取引が原則的合意に至ったと主張しているが、正式な取引とするには、まだ最後のいくつかの法律・手続上の障害を越える必要があると指摘している。

 バイナンスがここ数カ月間進めてきたと思われるこの取引を完了すれば、世界最大の暗号資産取引所が取引量の大きい韓国市場に直接参入できるようになる。ゴパックスは法定通貨である韓国ウォンの取引ライセンスを有する国内取引所5社のうちの1社だ。また、ゴパックスは、同取引所の全ての顧客に個人口座を提供する銀行契約を全北銀行と結んでいる。

 マネーSによると、ゴパックスは取引が完了したとの主張を否定し、報道の真偽を「確認できない」と述べた。

 しかしディセンターは、バイナンスが既に「ゴパックス買収」のデューデリジェンスを「完了」したと報じている。同メディアは、バイナンスは「手続きの承認」前に必要な「最終ステップを踏んでいる」と記した。

 同メディアは、この取引に近い匿名の人物が、バイナンスは「22年のクリスマス前後に買収を発表する計画」だったと認めたとし、最後の障害がいくつか残っていると付け加えた。

 ニューシスは、これらの障害は少数株主との協議や、韓国での事業を望む外国人投資家に関連した「手続き上の検査」に関係している可能性があると報じた。

 ディセンターは、「投資家保護の姿勢を最近強めている(韓国の)金融当局がこの買収に対し直接的・間接的な制裁を科す可能性を排除できない」と付け加えた。

●バイナンスは韓国の暗号資産市場への参入を望んでいるのか?

 ディセンターは、バイナンスはゴパックスのCEO(最高経営責任者)で最大の単独株主であるイ・ジュンヘン氏から41.2%の支配持分を買い入れる予定だとも報じた。しかし同メディアは、バイナンスは少なくとも当面の間はゴパックスの経営陣を残すつもりだとしている。

 ゴパックスの韓国市場シェアは極めて小さく(約0.1%)、同市場は現在アップビットが支配している。ディセンターの計算によると、アップビットは市場の80%を占めている。

 しかし同メディアは、バイナンスの市場参入はこの分野を揺るがす可能性が高いと予想している。バイナンスとゴパックスがオーダーブックを共有し始めた場合、特にそうなる可能性が高いという。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/binance-reportedly-close-sealing-deal-for-south-korean-exchange-gopax.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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