コインベースが3度目のレイオフ発表、従業員950人削減

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 大手暗号資産(仮想通貨)取引所のコインベースが、弱気市場が続く中で3度目のレイオフを発表した。従業員の20%となる計950名を削減する。

 10日の従業員向け文書の中で、共同創業者でCEO(最高経営責任者)のブライアン・アームストロング氏は、「暗号資産市場の不況を乗り切るための適切な経営効率」を確保するために決断を下したと述べた。同氏は、この決定によって対前四半期で営業コストを25%削減できると付け加えた。

 アームストロング氏は、強気、基準、弱気を含む23年の暗号資産市場の様々なシナリオを検討した結果、この決定に至ったと語った。同氏は続けて、従業員の一部を解雇せざるをえなかったとし、次のように述べた。

 「23年のシナリオを検討した結果、各シナリオで成功する可能性を高めるために経費を削減する必要があることが明らかになった。仲間との別れはいつも辛いものだが、人員の変更を考えずに経費を十分に削減する方法はなかった」

 同氏はまた、成功の可能性が比較的低い一部のプロジェクトを閉鎖する予定だとした。

 コインベースは、市場から約2兆ドルが失われた最近の暗号資産低迷で大きな打撃を受けた多数の暗号資産企業のうちの1社だ。世界最大の暗号資産であるビットコイン(BTC)は21年後半に1BTC=6万5000ドル近い高値を記録した後、1万7000ドルまで下落した。

 コインベースは22年6月に人員削減を開始した。同社は当時、「成長が速すぎた」ので暗号資産の冬を乗り切るために規模を縮小する必要があるとし、全世界の従業員の約18%となる1100名をレイオフした。

 暗号資産の冬が猛威を振るった22年11月上旬に、コインベースは経費削減のためさらに60名をレイオフした。同社は第3四半期収益報告書の中で、「経費の最適化と資金管理に注力している」と述べた。

 一方、21年4月に上場し約370ドルの高値を記録したコインベースの株価はその後急落し、史上最高値から90%近く下落している。同社の株式は、15%超上昇した38.27ドルで9日の取引を終えた。

 コインベース以外に、他のほぼ全ての大手暗号資産取引所もレイオフを発表している。一方、FTXを含む有名な暗号資産プラットフォームの一部は倒産し、暗号資産市場の暴落をさらに悪化させている。

 注目すべきことに、コインベースへのさらなる打撃として、同取引所は規制遵守活動における「過去の一定の不備」について計1億ドルの調停金の支払で合意している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/coinbase-announces-third-round-of-layoffs-reduces-headcount-by-950-employees.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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