ブラジルのヌーバンク、新たなトークン上場で暗号資産に強気の姿勢維持

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 ブラジルのネオバンク「ヌーバンク」が、ポリゴン(MATIC)とユニスワップ(UNI)を自社バンキングアプリに上場させることを決定し、暗号資産(仮想通貨)コミュニティから熱狂的な歓迎を受けている。

 ヌーバンクが暗号資産に注目し始めたのは22年中旬で、同社は当時、企業資産としてビットコイン(BTC)を購入すると発表。親会社を通じてポートフォリオの1%をビットコインに投資すると述べていた。

 また、ユーザーがビットコインとイーサリアム(ETH)を売買・保有することができる機能もアプリに追加している。

 ポリゴンに関する計画は以前からあったのかもしれない。22年10月、同社は「ヌーコイン」という独自のコインをローンチする計画において、ポリゴンと協力すると発表していた。

 ヌーバンクは、「23年上半期」にロイヤルティプログラムの一環として顧客にトークンを無料配布する予定だと述べている。

 ヌーバンク創設者兼CEO(最高経営責任者)のデイビット・ベレス氏は、15日のTimeとのインタビューで次のように話した。

 「指導者として私が一番勧めることは、モチベーションとエンゲージメントを高めながら、組織全体で実行のペースと質を高めることである」

 この「実行のペース」は、暗号資産分野で急速に加速しているようだ。同社はゼロベースからわずか数カ月間で、国内の重要な暗号資産企業となった。

●ヌーバンクが市場を注視する中、ブラジルでさらなる暗号資産採用続くか

 ヌーバンクの顧客がこの新たなアルトコインを受け入れるかどうかはまだわからないが、多くの暗号資産企業が事業を縮小する中、同社が暗号資産計画を続けているということは、おそらく意義のあることだろう。

 現状では、メキシコのBitso、ブラジルのメルカド・ビットコインなど、中南米の大手暗号資産企業が同地域の暗号資産市場を支配し続けている。

 しかし、ヌーバンクの後援者にはウォーレン・バフェット氏などがいる。同氏の投資企業は21年6月、ヌーバンクに5億ドルの投資を行った。The Chainsawによると、ヌーバンクの「評価額は現在450億ドルで、世界で2番目に価値の高いバーチャル銀行となっている」という。

 ヌーバンクは6500万人以上の顧客を抱えており、近い将来はさらなる海外進出を視野に入れている。

 21年末、退任するジャイール・ボルソナロ大統領は、上院で提出された重要な暗号資産法案に署名。同法は、暗号資産を国内の決済手段として事実上合法化するというもので、民間部門におけるさらなる導入への道を開くものである。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/brazils-nubank-remains-bullish-crypto-with-new-token-listings.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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