BTCのハッシュレートとマイニング難易度の上昇が強気派にとって朗報な理由

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 ビットコイン(BTC)ブロックのマイニング難易度は今回の調整で約10%増加しており、価格が回復し続ける中、より多くのマイナーがオンラインに戻りつつあることが示唆される。

 マイニング・プールのBTCドットコムのデータによると、ブロック・ハイト772,128における今回の調整は、難易度が13.55%増加した22年10月10日以来最大の下方修正である。より具体的には、難易度が34.09Tから37.59Tに増加した。

 マイニング・プールのf2poolは調整後のツイートで、「ビットコイン・マイニング難易度が10.26%増加し、史上最高値となった」と述べた。「この2週間サイクルでビットコインが1BTC=2万3000ドルを超えれば、40W/T以上の効率の機器は0.08ドル/kWhの電気代で利益を出せる」という。

 ビットコイン・マイニング難易度は、ビットコインのブロックのマイニング、より専門的に言うと与えられた目標値よりも小さなハッシュを見つけ出す難易度の尺度である。高い難易度は、同じ数のブロックをマイニングするのにより多くの計算力を必要とし、ネットワークが攻撃に対しより安全になることを意味する。

 歴史的には、ネットワークの難易度の上昇には、価格の上昇が伴う。逆に、ビットコインの価格が低迷すると、マイナーは利益が出ないためオフラインにならざるを得なくなり、それがマイニング難易度の低下につながる場合がある。

 今回の難易度上昇は、ビットコインが週末にかけて重要なレジスタンスを超え、上昇を続ける中で生じたものだ。世界最大の暗号資産であるビットコインは過去1日間で一時は2万1000ドルを超え、現在は2万800ドル付近で取引されている。

 暗号資産分野にとって、22年は過去最悪の年の1つであり、1兆ドル以上が市場から失われた。金利上昇と景気後退の懸念の高まりも価格低迷の一因となった。

 全体的な市況の悪化も暗号資産マイニングプールに影響を及ぼした。報道された通り、最大規模のビットコイン・マイニング企業の1つであるコア・サイエンティフィックは、暗号資産が低迷しエネルギーコストが急騰する中、22年12月に破産を申請した。

 コア・サイエンティフィックは裁判所文書の中で、22年9月30日までの3カ月間で4億3480万ドルの純損失を出し、破産申請時点での流動資産はわずか400万ドルだったと述べた。

 コア・サイエンティフィック以外の暗号資産マイニング企業も、市場低迷の中で苦しんでいる。注目度の高いビットコインマイニング企業としては、アルゴ・ブロックチェ―ン、アイリス・エナジー、グリニッジ・ジェネレーションなどが経済的問題に直面している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/why-bitcoin-hash-rate-mining-difficulty-headed-higher-great-news-for-bulls.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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