ソラナ財団、リップル、GBBCが提携、気候変動に関する暗号資産ソリューション促進へ

50590937_s.jpg

 ソラナ財団とリップルラボは、ブロックチェーン技術とデジタル資産コミュニティ最大の業界団体であるGBBC(グローバル・ブロックチェーン・ビジネス・カウンシル)と提携し、気候変動に関する課題解決に向け、暗号資産(仮想通貨)ベースのソリューションの活用を促進していくと発表した。

●ソラナ財団・リップル・GBBC:共通の気候変動イニシアティブ

 この提携の中で、新たな非営利団体が設立された。「BxC(ブロックチェーンx気候先導ネットワーク)」と呼ばれる同団体は、「気候変動対策のイノベーター、リーダー、ビルダーによる最大の単一の集合体」となることを目指している。

 BxCの戦略的アドバイザーであるダニエル・ファン氏は、次のようにコメントした。

 「気候に関するユースケースは、投機的な個人の関与を超えた現実世界での実用性に関して言うと、最も有用であると思う」

 BxCの設立は、スイスのダボスで開催された「世界経済フォーラム2023」で発表された。基本的にBxCは、ブロックチェーン技術が気候変動や炭素市場、地球環境にもたらす影響を軽減するため、エネルギー部門・Web3領域・環境運動の指導者らが協力する連合体である。同団体は以前、「BICOWG(ブロックチェーン・インフラストラクチャー・カーボン・オフセッティング・ワーキング・グループ)」として知られていた。

 ソラナ財団、リップル、GBBCは今後、環境リスクを軽減する方法を見つけるだけでなく、異なる分野における気候変動関連の暗号資産計画について、最良の実践モデルを実行することにも取り組んでいく。

●ブロックチェーンはどのように気候変動と戦うことができるか?

 過去数年間、ブロックチェーン技術は急速に拡大している。今や、ブロックチェーンを取り入れていない業界を挙げることはほとんど不可能だ。環境保全主義者も、ブロックチェーンが提供できるソリューションを活用し、その技術を使って気候変動と戦おうとしている。下記では、地球を救うためにブロックチェーンを活用できる方法をいくつか紹介する。

・まず、ブロックチェーンはスマートコントラクトを通じて、バリューチェーン全体でカーボンフットプリントの削減をより良く計算、追跡、報告するために活用することができる。また、製造元から店頭に並ぶまでの商品を追跡し、サプライチェーンの透明性を高めることで、無駄・非効率・詐欺・非倫理的行為を防止することができる。

・次に、ブロックチェーンはエネルギー分野で導入することができる。再生可能エネルギー源は変動しやすく、断続的な天候に左右されることが多い。その結果、電力システムの管理と運営には多くの課題がある。ブロックチェーンは、中央集権的な管理主体なしに、エネルギー管理インフラに必要な変化を促す基盤技術になることができる。特に、クリーンエネルギーの流通や関連する金融取引に有効であろう。

・さらに、ブロックチェーンはカーボン市場を変革する可能性がある。具体的には、既存のカーボン市場プラットフォームを最適化し、カーボンクレジット取引の新たな機会を広げるため、取引可能な価値を持つ暗号化トークンを提供することができる。

 ブロックチェーンを使った革新は、気候変動と戦うための集団行動を可能にする強力なツールである。分散型台帳技術は、クリーンエネルギーソリューションを管理し、自動化を強化することで、気候変動との戦いに重要な役割を果たすことができる。それは、最高のアドバンテージを得るために、新興技術をどのように適用するかという問題に過ぎない。

(イメージ写真提供:123RF)

https://www.coinspeaker.com/solana-ripple-gbbc-crypto-climate-change/

This story originally appeared on Coinspeaker.

最新記事
ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ