シルバーゲートが10億ドルの損失計上、破たん回避策講じるとして株価は上昇

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 シルバーゲートは22年第4四半期で10億ドルの損失を計上したにもかかわらず、FTXの破たんを乗り越えるための対策を講じると投資家に保証し、同暗号資産(仮想通貨)銀行の株は17日に上昇した。

 シルバーゲートは17日に第4四半期の結果を公表し、22年第3四半期の4060万ドルの純利益と21年第4四半期の1800万ドルの純利益と比較し、22年第4四半期に10億ドルの純損失を報告した。

 同社は21年の7550万ドルの純利益と比較し、22年全体で9億4900万ドルの損失を計上した。FTXの崩壊に続き、相次ぐ出金の打撃を受け、同社の損失は主に22年11月に大幅の割引額で資産を売却したことに起因している。

 報じられたように、FTXの破たんに続き、シルバーゲートは銀行取り付け騒動に遭い、81億ドル相当の顧客出金を負担するために、同社は著しい損失で資産を売却することを余儀なくされた。

 同暗号資産銀行はユーザー出金の約81億ドルを負担するために、バランスシートで保有していた債権の52億ドルを売却しなければならなかった。結果、7億1800万ドルの損失を被り、報道によれば、同行の13年以来の利益純額を上回った。

 パッとしない報告にかかわらず、同行がFTXの破たんを切り抜けるために講じる対策を説明すると、同社の株は上昇した。シルバーゲートはデジタル資産商品ポートフォリオの割合を削減し、見込み顧客のパイプラインを査定すると話した。同行は暗号資産管理サービスの提供を中止するとアラン・レーンCEO(最高経営責任者)は話し、以下のように付け加えた。

 「現状を舵取りするために断固たる行動を取っているが、私たちの任務は変わっていない。私たちはデジタル資産業界を信じ、中核の機関顧客のために付加価値のあるサービスを提供することに引き続き焦点を当てる」

 ニューヨーク証券取引所で同行の株は17日の時間外取引で4.9%上昇し、13.85ドルであった。しかし、取引終了時、同社の株は利益のいくらかを失い、0.98%の上昇で終了した。

 同行は22年後半に従業員の40%、約200人を解雇した。これに加え、同行は独自のデジタル通貨をローンチする計画を断念し、フェイスブックの失敗した試みで、暗号資産ベースの決済ネットワークを開始するために構築した技術の購入に費やした1億9600万ドルを損金処理した。

 シルバーゲートは「フィンテックと暗号資産で革新的なビジネスのための主要銀行」として自社を説明している。しかし、主な事業はアラメダのようなヘッジファンドとFTXのような暗号資産交換所間の決済を円滑に進めることのようだ。

 同暗号資産銀行は不正取引をほう助した疑いで調査中であることは注目に値する。FTX交換所崩壊時の顧客損失に対する同行の関与を調査するため、12月6日、米上院議員3人はシルバーゲートに手紙を書いた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/silvergate-loses-1-billion-but-stock-up-because-numbers-show-it-not-going-bust-anytime-soon.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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