アマゾン、ゲーミング戦略で暗号資産NFT市場に進出へ

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 アマゾン・ドットコムは、デジタル資産に関連する新たな戦略でNFT(非代替性トークン)およびWeb3ゲームへの進出を目指しているという。

 世界最大の小売業者は、この春にNFTとWeb3ゲームに焦点を当てた「デジタル資産事業」を立ち上げる計画だ。BlockWorksが26日、アマゾンの意向に詳しい4人の情報筋の話として報じた。

 報道によると、アマゾンの構想は比較的初期の段階にあり、4月に正式な発表を行う見通し。さらに、レイヤー1ブロックチェーン、ブロックチェーンゲームのスタートアップや開発者、デジタル資産取引所など、同プロジェクトのために十数以上のパートナーと準備を進めているという。

 「情報筋によると、計画中の例としては、アマゾンユーザーが暗号資産(仮想通貨)ゲームをプレイしたり、その過程で無料NFTを獲得できるというもの」があるという。同プロジェクトを指導するアマゾン幹部らが、ここ数カ月で少なくとも1つのファミリーオフィスに接触していることも分かっている。また、あるアーティストとNFT配布を行う計画であるとも報じられている。

 注目すべきは、アマゾンが21年からWeb3領域における開発者やエンジニアの求人を掲載しているということ。同社は当時、デジタル・暗号資産エコシステムに深い知識を持つ「デジタル通貨およびブロックチェーンプロダクトリード」を募集していた。

 22年4月、アマゾンのアンディ・ジャシーCEO(最高経営責任者)はCNBCの取材で、暗号資産とNFTの未来について楽観的であると語った。同氏は当時、アマゾンは暗号資産決済の導入を検討していないとしつつも、「暗号資産が今後も大きくなると考えている」と主張していた。

 ジャシー氏は、「NFTは今後も非常に大きな成長を遂げるだろう」との見解を示し、アマゾンがNFTを販売する未来を描くことができると述べた。

 さらに最近では、アマゾンがAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)を通じてアバラボと「提携」を結び、さまざまな業界におけるブロックチェーン技術の採用を加速させていくと発表した。AWSは、アバランチのインフラとDApp(分散型アプリ)エコシステムをサポートするため、ワンクリックでノードを展開できるようにする意向だ。

 アマゾンの他にも、多くの大手企業はここ1年間で、NFTや暗号資産の両方に進出する計画を発表している。

 11月には、ゲーム内で作成されるデジタル資産の作成・使用・移行を追跡するために利用されるシステムに関するソニーのビジョンが、特許申請資料によって明らかとなった。この特許申請では、ビデオゲームに関連する「ユニークなデジタル資産を作成・変更・追跡・認証・転送するためのシステム」の構想が描かれている。

 さらに、投資大手のフィデリティも、22年12月に3点の商標を出願し、暗号資産とWeb3への関与を深める方針であることを示唆した。この商標は、NFTやメタバースといった仮想世界に重点を置いている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/amazon-enter-crypto-nft-market-with-gaming-initiative-heres-what-you-need-know.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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