億万長者マイク・ノボグラッツ氏がバイナンスを支持する意外な理由、ＣＺ氏の成功を促す
業界とその参加者には、大手暗号資産（仮想通貨）取引所バイナンスと、それを支援する忠実な個人が必要であると、米国に拠点を置く暗号資産金融サービス企業ギャラクシー・デジタル・ホールディングスの創設者マイク・ノボグラッツ氏は述べている。
ノボグラッツ氏はリアル・ビジョン・クリプトの取材で、１月に米司法省がある暗号資産企業を起訴したことについてコメント。暗号資産業界では、どの暗号資産企業でもあり得ることだと推測されていた。
「私は、どうかバイナンスではないように、という感じだった」とノボグラッツ氏は語った。「私たちは、バイナンスを応援しなければならない」
それは、香港に登録されたビッツラートというあまり知られていない取引所であることが分かった。同社のロシア人創業者アナトリー・レグコディモフ氏は、７億ドルの不正資金を処理した疑いで米当局によって逮捕された。しかし、バイナンスが１８年５月から２２年９月におけるビッツラートの最大のビットコイン（ＢＴＣ）受領相手であったと財務省は指摘しているなど、バイナンスはこの事件に何らかの関与をしていた。同社は、「この調査に協力するにあたり、国際的な法執行機関に実質的な支援を提供した」と述べている。
ノボグラッツ氏は続けて、バイナンスは「流動性の大きな割合」を占めており、ＣＥＯ（最高経営責任者）のチャンポン・ジャオ（ＣＺ）氏は常に顧客サービスに重点を置いてきたと主張。そこで、ノボグラッツ氏は次のように述べた。
「ＣＺ氏には、我々のエコシステムを信じる、非常に忠実で強力な個人支持者がいる。我々はそうした人々を必要としているのだ」
ノボグラッツ氏は、バイナンスとＣＺ氏の失敗を望んでいるような人々をネット上で数多く見かけるが、「それは間違った考え方だ」と指摘し、次のように続けた。
「われわれにはＣＺ氏の成功が必要だ」
●バイナンスの成功は普及の拡大
ノボグラッツ氏は、バイナンスが成功することで、現在の個人支持層を維持しつつ、より多くの機関投資家や個人投資家を業界に取り込むことが可能になると主張している。
「だから、採用が必要なのだ。なぜなら、それがテクノロジー成長の原動力だからだ」
ＦＴＸ崩壊による影響を受けた機関投資家について、ノボグラッツ氏は、多くの組織が「ブーム」と「詐欺」に巻き込まれたことは「非常に残念」であるとコメント。ギャラクシーを含む多くの企業が、カナダの年金基金など一部の組織をこの業界に引き込むために何年も努力を重ねてきたが、結局はＦＴＸを通じてこの領域に参加し、投資を失うという結果に終わったとした。これは弊害であり、「新たな人々が」参加するのを妨げてしまう恐れがあるとし、次のように述べた。
「暗号資産には、こうしたコミュニティに戻り、購入し、信頼し、価格を牽引する個人参加者が必要である。なぜなら、それが機関投資家の関与を取り戻すことにつながるためだ。機関投資家はこのビジネスを知的に理解しており、すべての下調べを終えているが、彼らは慎重で、エネルギーが必要だ。エネルギーは価格だ」
価格については、ビットコインが１ＢＴＣ＝１０万ドルや２０万ドルになると信じるのではなく、２年後に２万ドル以上になると信じることだとノボグラッツ氏は言う。そうでなければ、「この業界はあまりにも辛い場所」になってしまうとした。
ギャラクシーについては、２２年１２月にさまざまな企業に多額の資金を費やし、それが経済的な打撃となったことが分かったとノボグラッツ氏は示唆。そこで、最も一般的な解決策は、多くの人を解雇し、資金を流動化し、「強気市場が始まるまでなんとかやり過ごす」ということであるというが、ギャラクシーは「より困難な道を選んだ」と同氏は述べた。
（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）
This story originally appeared on cryptonews.com.
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