LBRYクレジットがSECに勝利、XRPコミュニティの希望に火を灯す

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 SEC(米証券取引委員会)は、未登録の証券を販売しているとして複数の暗号資産(仮想通貨)プロジェクトや企業を追求してきた。22年11月に行われた裁判では、LBCトークンが投資契約であるとの判決を下し、SECがLBRYクレジットに勝訴した。しかし、控訴審で判断が覆り、LBRYコミュニティの勝利となった。

●LBRYクレジット、SECに対して大きな勝利をつかむ

 ジョン・デートン弁護士が、LBRY対SECの訴訟において注目の議論を決着させた。11月にSECに有利な判決を下したことで、暗号資産流通市場におけるSECの権限が正当化された可能性があった。その趣旨において、SECはニューハンプシャー州の地裁判事に対し、LBCの販売を禁止する差し止め命令を認めるよう求めた。

 デートン弁護士の主張は、SECが過去に起こした訴訟を中心に展開された。同弁護士は、SEC対Howey社事件以降に米国で起きた証券関連訴訟を調査した、商事契約弁護士ルイス・コーエン氏の論文に言及。これらの訴訟の中で、原資産を証券であると認めた判決はなかったという。

 デートン弁護士は、流通市場でのLBCの販売がなぜ証券として分類されないのかについて、裁判官の前で論証。SECはLBRY社の経営陣、ユーザー、トークンを区別していないと指摘した。デートン弁護士の主張を聞いた後、裁判官は11月の判決は流通市場での販売には適用されないとの判断を下した。

●LBRY対SEC、XRPコミュニティの希望に火を灯す

 SECは20年12月、リップルとその幹部らに対して同様の訴訟を起こしている。SECは、XRP(XRP)が証券であり、その幹部らが未登録の証券販売に関与していたと考えている。

 LBRYとSEC裁判での判決では、流通市場におけるLBCトークンの販売は証券に該当しないとの判断が下された。この判決は、XRPも証券ではないとことを意味しているとXRPコミュニティは主張し始めており、判決がリップル側に有利に働く可能性がある。

 他のユーザーも、この判決によってSECがリップルと和解せざるを得なくなるかもしれないと指摘。また、XRPコミュニティは、リップル対SECの裁判におけるデートン弁護士の努力も称賛している。

●SEC、ほとんどの暗号資産は証券であるとの見解

 今回の判決は、市場における暗号資産のほとんどが証券であるとするSECの信念を抑圧することになるかもしれない。SEC委員長は以前、ビットコイン(BTC)はコモディティとして分類される唯一の暗号資産であると述べていた。

 SECは最近、「ジェミニ・アーン」は証券であるとして、破たんした暗号資産融資企業ジェネシスおよび暗号資産取引所ジェミニを提訴している。ジェネシスは引き出しを停止し、その後破産を申請したため、ジェミニ・アーンのユーザーは損失を抱えることになった。

 ジェミニの共同創設者であるタイラー・ウィンクルボス氏は、ジェミニ・アーンの状況について話し合うためにSECに連絡したが、その試みは失敗に終わったとし、SECを非難している。LBRYコミュニティも、暗号資産業界の企業と協力しなかったとして、SECを批判した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/lbry-credits-win-against-sec-ignites-hope-for-xrp-community.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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