ロシアの暗号資産マイニング詐欺師、懲役4年に

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 ロシアの男性が、暗号資産(仮想通貨)マイニング関連の詐欺で4年間の刑務所送りとなった。

 報道機関の56Orbによると、この男はカザフスタンとロシアの国境に近い南西部の都市、オレンブルク在住の47歳だという。

 同市の裁判所が聞き取ったところによると、この男は地元起業家を騙して暗号資産マイニング事業に投資させた。男は起業家に対し、「暗号資産マイニング用の様々な機器を購入する」つもりだと語っていた。

 この男は起業家にパートナーとして働く機会を提示した。男は、暗号資産マイニング機器を購入しマイナー希望者に転売することで、この事業はかなりの利益を生み出すことができると話していた。

 エネルギー価格が安いことで有名なロシア南西部では、多くの暗号資産マイナーが活動していると考えられている。産業としての暗号資産マイニングは、国境を越えたカザフスタンでも大きな事業部門に成長している。

 起業家は、男に約10万8000ドルの自己資金を渡してこの事業に投資した。この起業家が設立した会社も約17万2000ドルを男のマイニング計画に出資した。

 しかし、裁判所が聞き取ったところによると、この男は約束を何一つ果たさなかった。男はマイニング機器を納品せず、起業家に返金も行わなかったことで、起業家と彼の会社は資金を失った。

 男は無罪を主張し、裁判所に対し起業家を騙す「つもりはなかった」と語っていた。

 しかし裁判所の判決は異なり、男を2件の詐欺で有罪とした。

●ロシアの暗号資産マイニング詐欺師、投獄され賠償を命じられる

 この男は4年間の刑期に加え、起業家と彼の会社に対する全額の賠償と4300ドル弱の罰金の支払を命じられた。

 暗号資産マイニングは、ロシアでますます注目を集めている。

 また、マイニング機器の価値はよく変動するため、一部の人々は犯罪に手を染めている。21年には隣のバルコニーをよじ登って部屋に侵入し、マイニング機器から30枚のビデオカードを盗んだとして3名が逮捕された。

 ロシアの一部、イルクーツクなどは、マイニングのホットスポットになりつつある。ロシアのエネルギー企業も、複数の石油採掘現場でのガスを使った暗号資産マイニング事業の立ち上げに関心を持っている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/russian-crypto-mining-fraudster-jailed-for-four-years.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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