バイナンスとフォビ、「北朝鮮に関連しているウォレット」の暗号資産を凍結

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 暗号資産(仮想通貨)交換所バイナンスとフォビは、140万ドル相当の暗号資産が保管されているウォレットについて、「北朝鮮に関係している」として凍結した。

 ブロックチェーン分析企業エリプティックのブログ投稿とMBCの報告によれば、そのコインは「22年6月のハーモニーのホライゾンブリッジのハッキングに由来している」。

 エリプティックの「捜査官」はトルネードキャッシュコインミキサーを通して、そのコインを追跡したとエリプティックは話した。

 そのコインは「最近まで出し入れがなく」、捜査官は「一連の複雑な取引を通して、交換所につぎ込まれるのを見始めた」と同社は主張した。

 同社は「不法入金」についてバイナンスとフォビに「即座に通知した」と主張した。そして、同交換所は「アカウントを停止」し「資金を凍結」し対応した、と同社は話した。

 エリプティックのシモーヌ・マイニCFO(最高財務責任者)の話が伝えられた。

 「業界として、私たちはデジタル資産がマネーロンダラーや制裁回避者にとっての安全地帯になることを防ぎ、デジタル資産が善の勢力であることを保証する力と責任がある」

 そのハッキングでホライゾンブリッジから約1億ドルが盗まれた。米国と韓国のセキュリティ機関は北朝鮮に関係しているラザルスグループがその攻撃を行ったと非難した。多くのセキュリティプロバイダーも北朝鮮政府を非難した。

 また、ラザルスは23年1月にRailgunプロトコルを通して、約6300万ドル相当の暗号資産を浄化しようと試みたと専門家は主張した。

 しかし、「ハッカーのアカウント」を差し押さえるために、バイナンスとフォビが再び協力し、この試みの少なくとも一部は阻止されたと同交換所は主張した。

・さらに「ハッキングによる北朝鮮の暗号資産資金」を押収

 ハッカーにはさらに悪いニュースがある。ノルウェー警察は22年3月にローニンブリッジ攻撃で盗まれた「600万ドル相当の資産を押収した」と報じた。

 ゲームに特化した同ブリッジはブロックチェーンネットワークを接続し、暗号資産ゲーム「アクシー・インフィニティ」が利用していた。

 アクシー・インフィニティの運営会社スカイメイビスの共同設立者兼COO(最高業務執行責任者)のアレクサンダー・ラーセン氏はツイッターでバイナンスが「早急に対処し、資金を凍結した」ことに感謝した。

 バイナンスのCEO(最高経営責任者)は同交換所は暗号資産の「エコシステム」のために「自社の役割を果たしている」と応答した。

 今週初め、ラザルスは現在シンバッドという名前のコインミキサーを利用している、とエリプティックは主張した。シンバッドはミキシングサービス旧ブレンダーの「ブランド再生」だと同社は主張した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/binance-huobi-freeze-14m-worth-of-crypto-in-north-korea-linked-wallets.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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