香港政府の2023年度予算案、Web3エコシステム開発に68億円計上か

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●Web3エコシステム開発に予算

香港のポール チャン財務官は22日、議会で2023年の財政予算案を提出した。その中でWeb3(分散型ウェブ)エコシステムの開発を加速するために、約67.5億円(5000万ドル)を割り当てることが明らかになった。

2023/24年度(23年4月024年3月)の財政予算案でポール チャン氏は、インターネットの進化によってこれまでにビジネスの運営形態が刷新されてきたことを強調。現在、立ち上げ期にある第三世代インターネット(Web3)にも大きな可能性があると指摘した。

"私たちは時代に遅れず、この絶好の機会を捉えて、イノベーションの発展を先導していかなければならない。"

5000万ドルの資金は、香港政府が全額出資する企業が運営するスタートアップ支援施設Cyberportの「Web3 Hub」に投入される。

ポール チャン氏はまた、仮想資産(VA)開発に関するタスクフォースを設置、主導する予定。メンバーとしては、関連政策局、金融規制当局、その他の市場参加者が参加する。同氏は以下のように述べている。

"VA開発に関するタスクフォースを設立・主導し、この分野の持続可能で責任ある開発について提言を行う。"

●Web3ハブ目指す香港

20日に香港証券先物委員会(SFC)は、今年6月を目処に暗号資産(仮想通貨)取引所のライセンス要件と個人投資家の仮想通貨取引を認可する草案を公開したばかり。

中国が「特別行政区(SpecialAdministrativeRegion)」と位置付ける香港は、仮想通貨の中心地(ハブ)を目指す構想を掲げており、認可されればチャイナマネー(中華圏の資金)流入も見込まれる。

今年1月にポール チャン財務官はCyberportが主催するイベントで、「香港が高品質な仮想資産会社をつなぐ基盤になった」と宣言していた。過去2か月に中国本土の仮想通貨関連企業からグローバル本社設立に向けた打診が香港政府に寄せられているという。多くは、香港での事業拡大や現地取引所での株式公開に意欲を示しているという。

(イメージ写真提供:123RF)

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CoinPostに掲載された記事を、許可を得て転載しています。

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