バイナンス、POS大手インジェニコと店舗内暗号資産決済で提携

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 暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスとフランスの決済企業インジェニコが提携を結び、顧客が暗号資産で商品・サービスを支払えるようにするという。

 インジェニコのプレスリリースと、フランスのBFM-TRの報道によると、この契約を締結したのはバイナンスの決済部門であるバイナンス・ペイ。両社はまず、試験運用から始める予定だ。今後は、同プロジェクトをブランス以外にも拡大し、ヨーロッパ全域の暗号資産ユーザーが暗号資産で支払えるようしたいと考えている。

 インジェニコは、ヨーロッパ最大のPoS(販売時点情報管理)端末プロバイダーの1つで、広く普及しているカード端末iPP350の開発企業。

 最初の実証実験では、「店舗内の暗号資産決済受付ソリューション」が実行される。これにより、インジェニコの決済端末AXIUMを使う販売業者が、決済手段として「50以上の暗号資産を受け入れる」ことができる。

 インジェニコは、フランスのケータリング会社Le Carlieと小売店Miss Operaと提携して実証実験を行うという。

 インジェニコは、「暗号資産決済ソリューションは、暗号資産とバイナンスが規制されている国々、ヨーロッパでもまもなく展開される」と述べた。

 この提携では、バイナンス・ペイのプラットフォームがインジェニコの決済端末に統合される予定だ。

 「バイナンスの取引プラットフォームで暗号資産を保有する」顧客は、この新たな店舗内ユースケースを活用することができるとインジェニコは説明している。

 また、インジェニコのソリューションは、法定通貨価格で表示された商品とサービスの「為替レート」を「自動的」に計算し、業者が販売を完了する「数分間」、その価格を保持することができるという。

●バイナンスとインジェニコの提携、どのように機能するか?

 両社によると、この提携は「いくつかのステージに分けられる」という。「最初のステージ」では、加盟店が暗号資産での支払いに対応できるようにすることに焦点を当てているが、「暗号資産から法定通貨への支払いソリューション」も準備中であるとした。

 このソリューションは「23年下半期」にテストする予定だ。これを使えば、顧客が暗号資産で支払う場合、加盟店が法定通貨で支払いを受け取ることができるようになる。

 ブラジルでは、同様のプラットフォームが税金のために導入される見通しで、地方自治体は納税者が暗号資産で請求書を決済できるようにする計画を進めている。

 これらのソリューションには、暗号資産での法定通貨価格を計算し、暗号資産決済を瞬時に法定通貨に換算する暗号資産取引所が開発したツールやインターフェースが利用されている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/binance-pos-giant-ingenico-seal-in-store-crypto-pay-deal.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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