エルサルバドルへの送金で暗号資産の利用は全体の2%未満―BTC導入計画は失敗したのか?
エルサルバドルへの送金に占める暗号資産(仮想通貨)の割合が2%未満であることが、新たな政府のデータによってわかった。批評家らはこれについて、同国のビットコイン(BTC)導入計画が失敗した証拠であると指摘している。
エクスパンションの報道によると、23年1月におけるエルサルバドルの個人や企業への送金額は5億8800万ドルで、前年同月比で6.38%増加したことが、BCR(エルサルバドル中央銀行)のデータによって明らかになった。しかし、「暗号資産」で行われた送金は、全体のわずか1.63%であったという。
1月にエルサルバドルの暗号資産ウォレットに送金された暗号資産は、合計1億2670万ドル相当であった。
この数字は、前年同月からやや減少している。BCRは以前、21年9月から22年6月における国内への合計送金額64億ドルのうち、1.8%が暗号資産で行われていたと明らかにしている。
●エルサルバドルで暗号資産送金は増えていないのか?
送金は海外に住むエルサルバドル人からのものがほとんどであり、同国の主な収入源となっている。そして、21年9月、ビットコイン導入法が大きな話題となった。政府は、ビットコインが送金の受け手・送り手により多くの選択肢と利便性を提供することになると約束した。
実際、政府は主に海外からのビットコイン送金を促進するために設計されたビットコイン専用アプリをローンチ。しかし、22年のデータによると、このアプリを初期にダウンロードした人のうち、現在も利用しているのは10人中わずか2人であった。
同期間において、エルサルバドルの約50万世帯が海外からの送金を受け取ったと、同メディアは報じている。
批評家らは、現在ビットコインを利用しているエルサルバドル国民は「ごくわずか」であり、決済や送金ツールとしての価値を認識している人はほとんどいないと述べている。
財務大臣は以前、こうした指摘に対して、エルサルバドル国民はビットコインを日々の生活で「使い続けている」と回答していた。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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