バイナンス、英国での入出金を一時停止―提携会社のサービス停止で

Binance142400259_s.jpg

 大手暗号資産(仮想通貨)取引所のバイナンスが、提携先のロンドンに拠点を置くオンライン決済企業ペイセーフによる英ポンドでの取引打ち切りを受け、英国顧客向けの銀行振込およびカード決済を通じた入出金を停止した。

 バイナンスの提携会社である同社は、デジタル資産に対する英規制当局の姿勢を理由として、バイナンスの英国顧客へのサービス停止を決定したと述べた。

 ブルームバーグが入手した声明の中で、ペイセーフは、「現時点では、このサービスを提供するには暗号資産に関する英国の規制環境は余りにも厳しいという結論に至った。これは十分な注意を払って行った当社側による慎重な決定だ」と述べた。

 バイナンスはこの動きに対応して、新規ユーザーへの英ポンドでの入出金処理を13日に停止した。バイナンスの広報担当者によると、22日には全ユーザーを対象に、これらの取引を停止する予定だ。

 この変更による影響を受けるユーザー向けの「代替ソリューションの捜索に尽力している」、と広報担当者は述べた。

 ペイセーフは、バイナンスとの事業全体における英国シェアは「小さく」、欧州の他の地域やラテンアメリカ地域では同社と協力し続けるとした。

 一方、SVB(シリコンバレー銀行)の破綻に関連した銀行分野の混乱が暗号資産市場に影響を及ぼし続ける中、ジブラルタルのザポバンクは顧客による英ポンド決済を可能にすると発表した。同行は、テザー(USDC)サービスを週内に開始する予定だ。

 ザポバンクのシーマス・ロッカCEO(最高経営責任者)は、コインデスクに提供した声明の中で、「ファスター・ペイメント・ネットワークを通じ、本日より英ポンドに新たに対応した。これにより、メンバーは英国のウォレットや銀行に直接支払いができるようになる」と述べた。

 USDCサービスについて、小口に特化しているザポバンクは自行の口座において顧客が手数料無しで直接ステーブルコインを受け渡し可能にする狙いだ、と同氏は述べた。

 同行は11日、USDCの預け入れを一時停止していた。

 暗号資産に好意的な同行は13日に、「23年3月11日に行われた当行へのUSDC預け入れの一時停止が解除されたことを発表でき嬉しく思う。私たちのメンバーは、自分の口座へのUSDC送金を再開できる。送金されたUSDCは即座に1対1でドルに両替される」とツイートした。

 21年設立のザポバンクは、「伝統的な民間銀行と未来のデジタル資産」を一体化させることが使命だと語っている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/binance-pauses-uk-deposits-withdrawals-following-partners-service-halt-whats-going-on.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

最新記事
ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ