キャシー・ウッド氏のアーク、私募暗号資産ファンド立ち上げ1630万ドル調達
銀行不安で暗号資産(仮想通貨)相場の上昇が続く中、キャシー・ウッド氏のアーク・インベストメントは新たな私募暗号資産ファンドで1600万ドル以上を調達した。
米SEC(証券取引委員会)への提出書類によると、アーク・インベストは米国とケイマン諸島に登録された暗号資産ファンドで1630万ドルを調達した。
この「アーク・クリプト・レボリューションズUSファンドLLC」は9人の投資家から728万1630ドル、「アーク・クリプト・レボリューションズ・ケイマン・ファンドLCC」は1人の投資家から約900万ドルを調達している。提出書類には、両ファンドは3月から投資を受け付けるとある。
アークは「無期限」の項目にチェックを入れており、このファンドがオープンエンド型であることがわかる。これら2つのファンドは私募ファンドで、一部の投資家だけを対象としている。
暗号資産が急落し、規制当局による監視が強化されている中も、アークが暗号資産企業に対して強気であることは注目に値する。具体的には、同社は米国大手の暗号資産取引所コインベースの株式に関心を寄せてきた。
つい先週、ウッド氏はコインベース株30万1437株をARKK(アーク・イノベーションETF)に、5万2525株をARKW(ネクスト・ジェネレーション・インターネットETF)に追加。合計35万株以上に2060万ドルを費やした。
同社は1月にも33万3637株を購入している。今回の購入で、同社はコインベース株を990万株(同社株式の約3.8%にあたる)保有していることになる。
●キャシー・ウッド氏、ビットコインが30年までに50万ドルに達すると予想
ウッド氏は20年、ビットコインが30年までに1BTC=50万ドルに達するという悪名高い予測を行ったことで話題となった。最近の暗号資産市場低迷の中で一部の有名暗号資産企業が破たんしたが、ウッド氏はまだ自身の予測を信じている。
ウッド氏は2月、ビットコインが50万ドルに達すると予測していると再度主張。「我々の30年の弱気論より少し高い。強気論ではもっと高い」と述べた。
同氏は3月、暗号資産分野において最も分散化され、透明性が高いとしてビットコインを称賛している。また、失墜したFTX創設者のサム・バンクマンフリード氏に言及し、同氏がビットコインよりも他のブロックチェーンを好んだ明確な理由があると指摘した。
「サム・バンクマンフリード氏はビットコインを好まなかった。なぜ好まなかったのか?完全に分散化されており、透明性が高く、それを支配することができなかったからだ」とウッド氏はインタビューの中で語った。
同氏は続けて、FTXや暗号資産貸出のセルシウス、ヘッジファンドの3AC(スリー・アローズ・キャピタル)など、22年の暗号資産低迷期に崩壊した企業はすべて、「完全に不透明で中央集権的」であったと指摘。
「ビットコインにしろ、イーサリアムにしろ、他の多くのチェーンにしろ、これらブロックチェーンは一瞬も止まらなかった。取引は止まらなかった。そしてこれは、それらが本当に正しい道を進んでいるという確信を与えてくれたと思う」
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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