パックスフル閉鎖、暗号資産エコシステムP2Pマーケットプレースを失う、時代の終焉?

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 ピアツーピア(P2P)暗号資産(仮想通貨)交換所パックスフルは進行中の暗号資産低迷の容赦ない圧力に負けた。

 パックスフルの設立者かつCEO(最高経営責任者)のレイ・ユセフ氏はマーケットプレースの停止を発表し、「4月4日、パックスフルはマーケットプレースを停止する。再開するかどうかは不確かだ」と述べた。

 しかし、パックスフル・ウォレットは運営を続け、顧客に資産へのアクセスを許可する。顧客の資産の保護が同社の第一優先事項であるとCEOは強調し、以下のように付け加えた。

 「顧客の資産すべては会計処理される。資産を出金してください。可能であれば、自己管理してください」

 しかし、送金に通常よりも時間がかかるとユーザーはすぐに苦情を申し出た。CEOはデータベースのオーバーロードがあると話し、これはすぐに解決するとユーザーに保証した。

 同社の推奨はエクソダスやMuunのようなコールドウォレットを利用することだ。現在、パックスフルは米国以外のユーザーにNoonesと呼ばれるグローバル・サウス(中南米、アフリカ、アジア、オセアニア)に特化するP2P企業のようなプラットフォーム、他の選択肢への移行を提供している。

 アフリカの顧客への選択肢はユーザーがビットコイン(BTC)の購入、貯蓄、投資ができるナイジェリア拠点のP2Pプラットフォーム「ビットノブ」である。

・2つ(3つ)の主な問題

 同社の閉鎖は多くの人にとって衝撃的なニュースであると認めたが、ユセフ氏はそれにまつわる特別な詳細は述べず、「現在、詳しい話は共有」できないと話した。

 ユセフ氏が共有したのは、

 「残念ながら、数名の重要な従業員が退職した。また、特にP2P市場で、業界にとっての規制の課題は増え続け、また、米国で最も厳しい」

 「同社の4分の1は法を順守している人物」だが、「(米政府に言及し)サムおじさんを喜ばせるには十分ではない」とツイッタースペースの集まりでユセフ氏は話した。

 同社は十分な従業員がいないため、米国の顧客をブロックし、運営を続けることは選択肢にはなかったとユセフ氏は話した。

 上述の問題に加え、ユセフ氏はパックスフルの共同設立者がCEOと同社に対して起こした訴訟に言及した。その人物の名前は明かされなかったが、Artur Schaback氏が原告である1月の訴訟事件一覧表がある。

 この問題は船全体を沈めさせるのには十分に力強い嵐であったようだ。CEOのことばによれば、同社は問題解決に取り組んでいるが、「最も確実な選択肢」を取ることに決め、顧客に「自己管理を検討し、別の場所で取引する」ことを求めている。

 顧客がコインを出金するまでユセフ氏は自身のBTCを出金しないとツイートし、同氏はすでに資産のほとんどを自己管理していると言及した。

 15年に設立されたパックスフルはセルシウスの破産申請に続き、資産の査定ができないアーンプログラムのユーザーに払い戻しすると3月29日に話した。

 「個人的に措置を取り、影響を受けたパックスフルのユーザー全員に払い戻しする。今週末にセルシウスの資産はパックスフル・ウォレットで利用可能になる」と当時ユセフ氏は話した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/crypto-ecosystem-loses-another-p2p-marketplace-as-paxful-shuts-down-end-of-an-era.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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