AIブロックチェーンのCryptoGPT、評価額2億5000万ドルで1000万ドルを資金調達

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 AI(人工知能)開発に特化したイーサリアム(ETH)レイヤー2ソリューションであるCryptoGPTが、2億5000万ドルの評価額で1000万ドルを調達した。

 シリーズA投資ラウンドは、主要デジタル資産マーケットメーカーおよびマルチステージWeb3投資会社DWF LAbsが主導したと、同社が10日にツイッターで発表した。

 「DWF Labsによる評価額2億5000万ドルでの新たな資金調達は、GPTを財政的にも戦略的にもWeb3で最も確立されたレイヤー2開発企業と位置付ける」と同社は述べた。

 CryptoGPTは、ZKロールアップ技術を採用するイーサリアムベースのレイヤー2である。ZKロールアップとは、ある当事者が別の当事者に何かを証明することでスケーリングを実現しようとするオフチェーンでの処理方法だ。

 同社は、フィットネス、デーティング、ゲーミング、教育にわたるユーザーのデータを収益化することで利益を生み出したいと考えている。

 具体的には、ユーザーはアプリを使用する際、CryptoGPTが好みや行動などのデータの一部を収集することを許可するオプションが与えられる。

 その後その情報は大きな市場で販売され、AIモデルに学習させるために企業がデータを購入する。ユーザーは、データの共有と引き換えに収入を得ることができる。

 つい最近、CryptoGPTはWeb3に特化したAIアシスタント「Alex」を発表。レイヤー2ブロックチェーンのZKロールアップと、商業目的のデータを収集・暗号化・転送するdata-to-AIエンジンを開発している。

 一方、CryptoGPTのネイティブトークンであるCryptoGPT(GPT)は10日、このニュースを受けて一時10%以上急騰した。

 GPTは現在、1GPT=0.07ドル前後で取引されており、過去1日間ではほぼ横ばいで推移している。記事執筆時、同トークンの時価総額は2000万ドルをやや上回り、24時間取引量は約600万ドルとなっている。

 GPTトークンは現在、ビットフィネックス、ビンエックス、バイビット、ビットゲットなど一部の主要取引所で購入可能。同社は10日、GPTが韓国最大の取引所であるビッサムにも上場される予定であると明らかにした。

●CryptoGPT、規制環境が改善されるアジアへの進出を視野に

 CryptoGPTは、アジア最大のマーケットメーカーDWF Labsのサポートにより、「最も戦略的な時期にアジアに大きく進出」することができると述べている。

 CryptoGPTは、香港が世界的な暗号資産(仮想通貨)ハブとなるために暗号資産により友好的な姿勢を取る中で、アジアへの拡大について言及した。

 つい最近、市場が不安定になっているにもかかわらず、香港の財務長官はブログ投稿で、香港がWeb3を推進するには「正しい時期」であると述べた。

 財務長官は、暗号資産業界は2000年代初頭のインターネットと同じプロセスを経ていると指摘。22年の暗号資産暴落と2000年のインターネットバブルを比較し、生き残った市場参加者は技術革新、実用化、価値の創造に注力していると論じた。

 「次のステージでは、透明性、効率性、安全性、仲介機能の排除、脱プラットフォーム化、低コストといった特徴や利点が、より広範囲な応用シナリオを見つけ、より多くの既存の問題を解決できるよう、市場参加者はブロックチェーン技術をさらに深く開発する必要がある」

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/ai-blockchain-cryptogpt-secures-10-million-in-funding-valued-at-250-million-bull-market-back.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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