ロシアの議員、今後数週間で暗号資産法を議論―ルール作り前進の兆し

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 ロシアの政治家が、現在の国会会期が終了する前に、待望の暗号資産(仮想通貨)規制法案について議論すると述べた。

 この動きは、暗号資産分野の一部がついに規制上のグレーゾーンから抜け出す可能性を示唆するものだ。

 報道機関のNews.ruは、国家院(ロシアの議会)が(現在行われている)春会期で「暗号資産合法化法案」の第一読会を開く予定だと報じた。

 現会期は7月末に終了する。

 国家院金融市場委員会のアナトリー・アクサーコフ委員長は次のように述べた。

 「この春会期において、法律が少なくとも第一読会を確実に通過すると思う。これは、(国外)決済および(国外)金融取引における暗号資産の使用の合法化に焦点を当てるものだ。これが必要だという点で、私たちは中央銀行や政府と合意している」

 同国の中央銀行は、あらゆる形態の暗号資産関連活動を禁止したいと考えている。

 しかし、同行がロシア企業による暗号資産での国際貿易を許可する準備をしている可能性が示唆されている。

 これにより、貿易会社は、22年の対ウクライナ戦争勃発を受けた西側諸国によるロシア企業への制裁を回避できる。

 しかし同行は、貿易業者が取引所でコインを法定通貨に両替する場合にのみ、この動きを容認するつもりだ。

●ロシアの暗号資産法は「国営暗号資産取引所」を作り出す?

 一部の政治家は、輸入業者と輸出業者を支援するために、ロシア政府が国営暗号資産取引所を設立すべきだと主張している。

 アクサーコフ氏は、貿易での暗号資産使用の「合法化」によって、トークンを使って「ロシアが輸入品への支払いやその他の業務を行えるようになる」と意見した。

 アクサーコフ氏は次のように付け加えた。

 「(国営暗号資産取引所の設立によって)そうしたインフラを合法化したほうが良いと考えている。しかし中央銀行はこの件について別意見だ。財務省の立場は私の立場により近い。これは検討課題だ」

 ロシアでは現在、暗号資産のトレードとマイニングは合法でも違法でもない。

 その代わり、暗号資産に法的地位はなく、課税の対象でもない。

 中央銀行は5日、ロシアの世帯が金やその他の貴金属よりも暗号資産により多く支出していることを明らかにした。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/russian-mps-debate-crypto-law-coming-weeks-regulation-finally-its-way.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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