BOE、ホールセール市場向けのデジタルポンドを検討
BOE(イングランド銀行、英中銀)当局者は、英国ポンドのデジタル版が近いうちにホールセール市場で使用される可能性があると語った。これにより、英国がCBDC(中央銀行デジタル通貨)に一歩近づく可能性がある。
このデジタルポンドについての発言は、イングランド銀行金融安定担当副総裁ジョン・カンリフ氏が行ったもの。同氏は17日の講演で、政策立案者らがCBDCをリテール部門でのみ検討していると想定するのは「イングランド銀行の立場に対する誤解」であると指摘した。
講演記録によると、カンリフ氏は次のように述べた。
「われわれは、金融資産のトークン化、アトミック決済、スマートコントラクト、その他新興技術がホールセール金融市場にもたらす変革の可能性を非常に明確に認識している」
同氏は続けて、現在審議中の法案によって、中央銀行は開発者が「取引と決済をスマートコントラクトに組み込むというようなアイデアを探求する」ために使用できる規制サンドボックスを設置することが可能になると述べた。
さらに、それに取り組む1つの方法として、中央銀行はその準備金、いわゆる「ホールセールマネー」をトークン化し、ホールセール市場の参加者間でこれらのトークンを移行するための台帳システムを開発することができると説明した。
「われわれも、他の中央銀行と同様にそのような選択肢を模索している」と同氏は述べた。
●デジタルポンド、10年以内に発行される可能性
イングランド銀行関係者が英国でCBDCが発行される可能性を示唆したのは、カンリフ氏が初めてではない。
23年2月、英国でデジタルポンドが計画されており、「この先10年以内」に導入される可能性があると報じられた。
当時の報道では、イングランド銀行と英財務省が「新たな中央銀行通貨を導入する可能性」に向けロードマップを策定する予定だとされており、これはまだ可能性に過ぎないことを示唆していた。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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