FTX創設者サム・バンクマンフリード氏、ほぼすべての刑事告発の却下求める
失墜したFTX創設者のサム・バンクマンフリード(SBF)氏は、連邦検察から受けた刑事告発のほとんどを却下するようニューヨーク連邦裁判所に求めた。
SBF氏の弁護士はニューヨーク南部地区裁判所への提出書類で、同氏に対するいくつかの刑事告発は「大げさ」であり、「民事・規制問題を連邦犯罪に」変えていると主張した。
SBF氏は電信詐欺や銀行詐欺の共謀など8件の罪で告発されている。
同氏は告発された犯罪により100年以上の懲役刑を受けることになる。
弁護団は提出書類の中で、検察が「有効な財産権を主張できなかったため違反を立証できなかった」として、FTX顧客に対する電信詐欺の共謀、アラメダリサーチの貸し手に対する電信詐欺の共謀、銀行詐欺の共謀容疑の却下を求めた。
さらに、銀行詐欺の共謀、未許可の送金業務、違法な政治献金については証拠開示に関する理由で却下するよう裁判所に求めた。
弁護士らが異議を申し立てていない刑事告発は、商品詐欺、証券詐欺、マネーロンダリング詐欺の共謀だ。
合計で、SBF氏の弁護団は13件の告発のうち10件の却下を求めている。
弁護団はFTXが破たんした原因について、複数の人気暗号資産(仮想通貨)が急落し、一部の通貨が完全に崩壊したいわゆる22年の暗号資産(仮想通貨)の冬が到来したためだと主張している。
FTXとその暗号資産企業グループは22年11月に破産法11条の適用を申請。
SBF氏は、米検察が同氏に対して正式な刑事告発を行った後、バハマで逮捕された。
同氏はその後米国に送還され、ニューヨーク裁判所に2億5000万ドルの保釈金を支払うことで釈放された。
●FTX、70億ドル以上の資産回収で再開を検討
FTXは、73億ドル以上の現金と流動的な暗号資産を回収することに成功し、前回の報告から8億ドル増加したと、同社アンディ・ディートデリヒ弁護士が明らかにした。
ディートデリヒ弁護士は米デラウェア州破産裁判所で開催された公聴会で「状況は安定し、壊滅的な状況からは抜け出した」と説明。続けて、FTXは暗号資産取引所を再建する計画を進めることについて考え始めていると述べた。
報じられている通り、FTXの再建計画にはトライブキャピタルも関心を寄せており、同社は新たな取引所のために2億5000万ドルの資金調達を主導することを検討している。
記事執筆時、FTXのネイティブトークンであるFTXトークン(FTT)は前日比ほぼ横ばいの1FTT=1.24ドルで取引されている。しかし、21年9月に記録した過去最高値の84ドルからは97%下落している。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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