破たんした暗号資産融資企業セルシウス、アポロとノヴァウルフによる買収の対象に

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 報道によれば、アポロ・グローバル・マネジメントは、暗号資産投資会社ノヴァウルフと提携し、破綻した暗号資産融資企業セルシウス・ネットワークの買収を模索しているようだ。

 4月30日、セルシウスはノヴァウルフ、Fahrenheit LLC、Blockchain Investment Recovery Committeeを含む、同社の買収に関心を示している数社の名前を挙げた。

 ブルームバーグによれば、「暗号資産交換所ジェミニ・トラストを含む合弁企業とともに、ノヴァウルフ(中略)はセルシウスの資産に入札をしている数社のうちの1社である、と裁判所文書は示している」。

 5月8日、5000億ドル以上の資産を預かっている未公開株式投資会社かつ民間債権投資会社のアポロはノヴァウルフの資産パートナーとして、セルシウスの入札に資金支援を提供している、と「本件に精通している人」を引用し、コインデスクは報じた。

 2社はこの報道へのコメントを拒否した。

 セルシウスの販売は4月末に停止し、オークションの落札者はまだ発表されていない。

 アポロの名前やノヴァウルフとの契約条件は言及されていないが、ノヴァウルフがオークションを落札すれば、この入札の投資家は段階的な管理手数料、再編成されたセルシウスの純資産価値と関連する成功報酬を受け取ると述べた投資デックをコインデスクは引用した。

 23年2月、ノヴァウルフは新セルシウスのエクイティトークンの発行と取引を行うために、プロヴェナンス・ブロックチェーンと提携した。

 ブロックチェーンテクノロジーソリューションプロバイダーとして、「フィギュア・テクノロジーズとの提携で、提案された再編成計画に出資するために」、この契約はセルシウスとノヴァウルフ間で行われた。フィギュア・テクノロジーズはSEC(米証券取引委員会)に登録されたプロヴェナンス・ブロックチェーンに構築されたブローカーディーラーである。

 プロヴェナンス・ブロックチェーンのCEO(最高経営責任者)Morgan McKenney氏によれば、アポロは「同業界を未来へと導く主力」である。

 「アポロは貸し付けで成功を収めている。貸し付けについてのすべてを知っている」とMcKenney氏は同報道機関に話した。

 22年10月、アポロはデジタル資産プラットフォーム「アンカレッジ・デジタル」との提携で、顧客に代わり、暗号資産の保有を開始した。

 「(暗号資産は)普及しているという絶え間ない主張の証明だ」とアンカレッジ・デジタルのディオゴ・モニカ社長は当時話した。

 とりわけ、市場の暴落、一連の破産、様々な法的、規制の問題に続き、従来型企業が暗号資産業界から離れているときに、世界最大の資産管理会社のひとつによるこの動向があった。

 この問題の影響は現在も存在しているが、アポロは暗号資産に迷いがないようだ。

 4月、アポロはデジタル資産戦略と暗号資産、ブロックチェーン、Web3(ウェブスリー)での投資決定を先導するために、JPモルガン・チェースの元幹部クリスティン・モイ氏を雇った。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/bankrupt-crypto-lending-firm-celsius-targeted-for-acquisition-by-apollo-novawulf.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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