米民主党選出の下院議員、18日の下院公聴会を前にステーブルコイン法案を予告

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 米民主党選出のマキシン・ウォーターズ下院議員が、18日の下院公聴会を前に、ステーブルコイン規制の草案を予告している。

 18日の公聴会の委員会資料によると、カリフォルニア州選出の民主党議員である同氏の草案は、「決済用ステーブルコインの発行者、デジタル・ドル研究、その他の目的のための要件を定める」ものだ。

 また、この法案では、FRB(米連邦準備制度理事会)や場合によっては州の規制当局の承認を得ることを、決済用ステーブルコイン発行者に義務付けている。

 この資料によると、「具体的には、決済用ステーブルコインは適格な銀行子会社または非銀行系金融企業によって発行される可能性がある」という。

 下院金融サービス委員会の元委員長である同氏のこの法案は、フェイスブックやウォルマートなどが過去に試みていた、企業による独自のステーブルコインの発行も制限するものだ。

 下院金融サービス委員会のパトリック・T・マクヘンリー委員長はこれに先立ち、22年末に、ウォーターズ議員と協力して財務省やFRBと共に法案作成に取り組んでいたが「完全にうまく」はいっていなかった。

 資料によると、マクヘンリー議員は独自の草案を持っており、これは連邦か州の規制当局の承認を義務付けるなどの点でウォーターズ議員の法案と類似性があるが、加えて「デジタル資産関連サービスの提供を模索する被保険預金機関に明確さを提供」するものだ。

●公聴会で他に何が起こるか?

 下院金融サービス委員会のデジタル資産・金融技術・インクルージョン小委員会は、「『ステーブルコイン』に『安定性』を加える:ステーブルコインの目標達成を法律がどう助けるか」と題する公聴会をET(東部時間)で18日午前9時に開催する予定だ。

 議員らは、NYDFS(ニューヨーク州金融サービス局)の元副局長であるマット・ホーマー氏に話を聞くことになる。

 準備証言によると、ホーマー氏は、NYDFSの仕事や、ステーブルコイン規制法案の起草時に何を重視すべきかについて証言する予定だ。

 証言によると、他の法律や暗号資産の専門家も、この公聴会でステーブルコイン法案の必要性について話す予定だ。

 デービス・ポーク・アンド・ウォードウェルでパートナーを務めるデビッド・ポルティーヤ氏は準備証言の中で、「リスクが拡大し規模の大きさから変更が困難になる前に、今規制体制を確立することで、これらのリスクを積極的に軽減できるし、そうすべきだ。重要なことに、適正に調整された一定のプルーデンシャル規制によって、ストレス時に政府がステーブルコイン発行者を支援する必要性に関するリスクを最小限に抑えることができる」と述べた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/rep-maxine-waters-ushers-stablecoin-bill-ahead-of-thursday-house-hearing.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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