英国議会の財務委員会、ギャンブルに似たリスクを理由に暗号資産規制を求める

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 英国議会の財務委員会は、裏付けのない暗号資産(仮想通貨)への投機は「金融サービスというよりもギャンブルに近い」とし、こうした資産をギャンブルと同様に規制するよう求めている。

 「規制体制にかかわらず、その価格変動と本質的価値の欠如は、裏付けのない暗号資産が必然的に消費者に重大なリスクをもたらすことを意味する」と、財務委員会は17日に公表した報告書で述べている。

 続けて、この意味での暗号資産はギャンブルと同じように捉えるべきであるとし、次のように述べた。

 「消費者による裏付けのない暗号資産への投機は、金融サービスというよりもギャンブルに近い」

 「同じリスク、同じ規制結果」という原則に基づき、規制が暗号資産寄りであるとみなされれば、消費者は暗号資産が実際よりも安全であると思い込む可能性があると警告した。

 「裏付けのない暗号資産の個人取引と投資活動を金融サービスとして規制すれば、この活動は実際よりも安全である、あるいはそうでないのに保護されていると消費者に思わせる『ハロー』効果が生まれることを懸念している」と財務委員会は述べている。

 財務委員会による報告書が公表される前、英国メディアのスカイニュースは、同委員会の議員らが暗号資産を「本質的な価値がなく、有用な社会的目的もない」と評したと報じていた。

●英国、世界の暗号資産ハブとなる野望

 英国政府が同国を暗号資産の国際的なハブにするという野望を抱いていることを考えると、英国議員のこの新たなスタンスは驚くべきものだ。

 当然、暗号資産のハブになるには、暗号資産を推進する規制環境が必要だが、ギャンブルのような規制はこの業界が望んでいたものではないように思える。

 英財務省は23年、伝統的金融と同様に「暗号資産活動を厳格に規制する野心的な計画」を実施する予定であると述べた。

 「今日(2月1日)に政府が打ち出した計画では、伝統的金融に対するアプローチと一貫して、暗号資産活動を幅広く規制することを目指す」と英国政府は当時説明していた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/uk-parliaments-treasury-committee-calls-for-cryptocurrency-regulation-citing-gambling-like-risks.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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