MiCA枠組み、EU当局者により署名成立

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 EU(欧州連合)の新たなMiCA(暗号資産市場)規則が、5月31日に欧州当局者によって署名され、成立した。

 この新たな暗号資産(仮想通貨)の包括的規制枠組みへの署名は、4月の欧州議会での議決を経て、欧州議会のロベルタ・メツォラ議長とスウェーデンのピーター・クルグレン農村問題大臣が行った。

 これは、1000ユーロ(1070ドル)超の匿名の暗号資産取引を禁止することで、マネーロンダリング目的での暗号資産の利用を防止することなどを目的とした法律と共に署名された。

 USDコイン(USDC)を発行するサークルでEU戦略・政策担当ディレクターを務めるパトリック・ハンセン氏が、この署名のニュースをツイッターで共有した。同氏は、この新法は欧州連合官報に掲載されてから20日後に発効すると述べた。

 この新法でより厳しい規制に直面することになるステーブルコイン発行者らには、法令遵守のために12カ月間の猶予が与えられる。一方、他の暗号資産発行者やいわゆるCASP(暗号資産サービス・プロバイダー)には、18カ月間の準備期間が与えられる。

 EUはこの新法によって、主要な法域としては初めて、暗号資産の規制枠組みを有し、同業界の多くの企業が求めてきた明確性を提供することになる。

 すでにバイナンスなどの大手暗号資産企業は、暗号資産を規制するこの欧州の取り組みを称賛しており、チャンポン・ジャオCEO(最高経営責任者)はこれを、「私たち皆が直面している課題の現実的な解決策」と呼んでいる。

 ジャオ氏はこの法案が欧州議会を通過した際に、「今やEUには暗号資産取引所を運営するための明確な規則がある。完全に法令を遵守するため、今後12-18カ月間で事業を調整する準備を整えている」と語っている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/markets-in-crypto-assets-mica-framework-signed-into-law-by-eu-officials.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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