ルイ・ヴィトン、4万2000ドルの物理的裏付けNFTトランクを販売へ

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 フランスの高級ファッションブランドであるルイ・ヴィトンが、同社初となるNFTコレクションを発表した。同社を象徴するトランクのデジタルコレクティブルが、約4万2000ドルで販売される。

 ボーグ・ビジネスによると、ルイ・ヴィトンは、フィジタル(現実の世界とデジタルの世界を融合させた)なコレクション「トレジャー・トランクス」を発表した。このNFTは、未来の商品、体験、保有者コミュニティへのアクセスパスとしての役割も果たす。

 トランクは「数百個」販売され、価格は1個あたり3万9000ユーロ(4万1685ドル)となっている。所有者はNFTを販売したり、他人に贈ったりすることはできず、返品もできない。

 米国、カナダ、フランス、英国、ドイツ、日本、オーストラリアの顧客は8日にウェイティングリストに登録することができる。

 購入にあたり顧客は暗号資産(仮想通貨)ウォレットを接続し、いくつかの個人情報を提供する必要がある。支払いには暗号資産と法定通貨の両方を使用することができる。

 ルイ・ヴィトンは14日に一部の顧客を招待し、この「Via」プロジェクトについて説明することになっている。その2日後にトランクを購入してもらうという計画。物理的なトランクもNFT所有者に与えられる予定だ。

 このNFT販売は、ブロックチェーンやNFTといった新しい技術を取り入れるために同社が始動したプロジェクト「Via」の一環である。

 Via(ラテン語で「道」の意味)は同社の新たな章であると、同メディアは述べている。また、同社が重視することの1つにトレーサビリティがある。例えば、同社はLVダイアモンドコレクションにAuraブロックチェーンを採用している。

 とはいえ、ルイ・ヴィトンはNFTを全く知らないというわけではない。21年には、プレイ無料の「ルイス・ザ・ゲーム」を発表。その目的は、プレイヤーが同社の歴史について学び、30種類あるポストカードを獲得できる手段を提供することであった。

 また、22年1月、LVMHのCEO(最高経営責任者)であるベルナール・アルノー氏は、同社にはNFTとメタバースに関するさらなる計画があると示唆した。同氏は決算説明会で次のように語った。

 「メタバースとNFTがどのような用途に使われるのか、見てみなければならない。ブランドの活動において、うまくいけば間違いなく良い影響を与えることができる。しかし、スニーカーを10ユーロで売ることが、私たちの目的ではない。そのようなことには興味がない」

 NFT領域が全体的に落ち着いている時期にルイ・ヴィトンが動き出したというのも興味深いことだ。

 世界では新たな流行が起きており、NFT人気が再熱する可能性も高いが、現在は他のテクノロジー分野、特にAI(人工知能)に注目が集まっているようだ。

 しかし、ルイ・ヴィトンは少なくとも23年の計画にNFTを組み込んでいるようだ。「Viaトレジャー・トランクス」の所有者は、6月中旬からさらなる商品へのアクセスを可能にするカギを定期的に購入する機会が与えられる。

 新商品には所有権の記録と鑑定書が付属し、一部の商品はトランクの所有者のためにカスタマイズされる。所有者は、カギでロックを解除した商品を販売することができる。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/louis-vuitton-set-to-launch-42000-physical-backed-nft-trunks.htmv

This story originally appeared on cryptonews.com.

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