元バイナンスCEOブライアン・ブルックス氏、同社の責任者は自分ではなくCZ氏であったと語る

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 バイナンスUSの元CEO(最高経営責任者)であるブライアン・ブルックス氏は、6日に公開された裁判文書で、同取引所を離れた理由を明らかにした。

 21年12月のSEC(証券取引委員会)とのインタビュー記録で、ブルックス氏はバイナンスCEOのチャンポン・ジャオ(CZ)氏のバイナンスUSでの役割について尋ねられている。

 「ある時点で明らかになったのは、CZ氏がBAMトレーディングのCEOであり、私ではないということだった。それがある時点で明らかになったことだ」とブルック氏は6日の裁判文書で述べている。

 BAMトレーディングとBAMマネジメントは、バイナンスUSとして運営しており、バイナンスに対する最近の強制執行措置の中心的存在となっている。

 ブルックス氏は、バイナンスUSのCEOに就任してから約4カ月で辞任した。

 同氏はそれ以前、米財務省の内部機関であり、国営銀行や連邦貯蓄金融機関などを規制・監督する米通貨監督庁の長官代行として規制側に立っていた。

 同氏は21年のSECとのインタビューで、取締役会の役割であるガバナンスと、CEOが担うマネジメントの間には違いがあると語っていた。

 ブルックス氏は、ある問題を解決しようとしたとき、「拒否された」と述べた。

 「それまでは賛成し、80日間取り組んできたことが、何の議論もなく突然拒否されたのだ。その日、ああ、私はこの会社を経営しているのは実は私ではないし、私が参加していると思っているミッションはミッションではないと悟った」と同氏は述べた。

●SECのバイナンス提訴までの流れ

 SECは、「連邦証券法を露骨に無視している」としてバイナンスとCZ氏を訴え、13件の告発を行った。

 SECは、「米国の法律を回避するための緻密な計画の一環」としてBAMマネジメントとBAMトレーディングを設立したとしてCZ氏とバイナンスを訴えた。同社はバイナンスUSプラットフォームが独立して運営されていると主張していたが、実際には同氏とバイナンスはその米国法人に対して強い支配力を有していたとSECは指摘している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/former-binance-us-ceo-brian-brooks-says-cz-was-charge-of-exchange-not-him.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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