米CFTCがOoki DAO訴訟で勝利、「この判決は警鐘となる」と評価
米国の連邦地裁は、Ooki DAOに対する訴訟において、米CFTC(商品先物取引委員会)に有利な判決を下した。これは、他のDAO(分散型自立組織)にもさらなる影響を与える可能性がある。
ウィリアム・H・オーリック判事は8日、Ooki DAOに64万3542ドルの民事制裁金、米国での営業停止、およびOoki DAOのウェブサイト閉鎖を命じる判決を下した。
CFTCは22年末、違法な取引プラットフォームの運営、登録違反、顧客確認義務などの銀行秘密法違反があったとしてOoki DAOを訴えた。
CFTCは今回の判決について、Ooki DAOが「人」であり、法律に違反した場合に責任を負うことができると判断されたことから、「先例となる判決」と評している。
CFTCの執行部門責任者のイアン・マッギンリー氏は9日の声明で、「この判決は、DAOの構造を採用することで法律を回避できると考え、法執行から逃れようとすることで、最終的に公衆を危険にさらす人々への警鐘となるはずだ」と述べた。
●DAOについて
DAOとは、ブロックチェーン上のルールに基づいて運営され、スマートコントラクトによって実行される組織である。
DAOでは、中央権力を介さずに多くの人々が意思決定を行うことができる。
法律事務所のK&L Gatesによると、CFTCは22年に初めてOoki DAOに対して強制措置をとった。
CFTCが「DAO自体の形態ではなく、DAOが促進するデジタル資産取引の性質」を調べようとするなど、この訴訟にはいくつかの重要な場面があったという。
23年3月、分散型暗号資産(仮想通貨)取引所を運営するSushi DAOというまた別のDAOが、米SEC(証券取引委員会)から召喚状を受け取ったとブルームバーグ・ローが報じた。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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