ウィンクルボス兄弟、「暗号資産戦争」は米民主党に害を及ぼすと予想

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 暗号資産(仮想通貨)億万長者のキャメロン・ウィンクルボス氏は、エリザベス・ウォーレン米上院議員とゲイリー・ゲンスラー米SEC(証券取引委員会)委員長が繰り広げている暗号資産戦争が米民主党に害を及ぼすと警告した。

 キャメロン氏は10日、「ウォーレン上院議員とゲイリー・ゲンスラー委員長による暗号資産に対する攻撃は、未来の全民主党支持者を遠ざけることになる」とツイートした。

 同氏は、中間選挙の民主党善戦は若い米国民のおかげだと論じたCNNの記事に言及している。

 この記事では、民主党は「若い有権者の支持がなければ潰されていただろう」と指摘している。民主党の下院候補は45歳未満の票で13ポイント多く獲得した一方、45歳以上の票では10ポイントの差で負けていた。

 キャメロン氏はこれについて、若者票を獲得することは民主党の作戦の重要な部分であると主張。「民主党は、若者票が勝利をもたらすと信じている」と述べた。

 しかし、最近の規制当局による取り締まりは、民主党の若者票に悪影響を与える可能性があるとキャメロン氏は指摘。多くのミレニアム世代・Z世代が暗号資産を支持しているためだとした。

 「彼らは暗号資産のメリットについて議論しない。次にどこで何を作るかを議論する。数百万人もの人々が生活のための貯蓄を暗号資産に投資している。ウォーレン氏とゲンスラー氏が引き起こした価格暴落を彼らが忘れることはないだろう」

 キャメロン氏は続けて、民主党は自分たちの行動が次の選挙で若者の投票に与える影響を「著しく見誤っている」と指摘。

 別のツイートでは、双子の兄弟キャメロン氏と14年に暗号資産取引所ジェミニを共同設立したタイラー・ウィンクルボス氏もこれに賛同している。

 「ロー(対ウェイド事件)は中間選挙で共和党を犠牲にした。ウォーレン氏とゲンスラー氏の暗号資産に対する攻撃は24年の選挙で民主党を犠牲にするだろう」とタイラー氏は11日にツイートした。

●ウォーレン上院議員とゲンスラー委員長、長く暗号資産を批判

 ウォーレン氏とゲンスラー氏の2人の民主党員は、両者とも長年の暗号資産批判者である。

 ウォーレン氏は23年、「アンチ暗号資産軍団」を結成すると明言して話題となった。最近では、この技術が違法なフェンタニル取引の資金源になっているとし、暗号資産が犯罪に利用されていると断言した。
 
 そして、世界最大の暗号資産取引所であるバイナンスとコインベースの両方をSECが訴えたことで、ゲンスラー氏は大きな注目を浴びている。

 SECがコインベースに対する提訴を発表した直後に行われたCNBC Squawk Boxとのインタビューで、ゲンスラー氏は暗号資産企業は証券法に準拠する必要があると語った。

 訴状が提出される前にSECがコインベースと交わした会話について尋ねられると、同氏は暗号資産業界を「捕まえられるものなら捕まえてみろ」の状況に例え、この業界にはコンプライアンス違反を前提に成り立っているビジネスモデルがあると述べた。

 「会話は建設的であったが、彼らがビジネスモデルに法を遵守させることについてでもある」とゲンスラー氏は続けた。

 一方、共和党には業界への支持を表明したシンシア・ルミス議員をはじめ、暗号資産に好意的な上院議員もいる。

 ルミス氏は声明で「SECが強制執行による規制に頼り続ければ、消費者は悪影響を受け続ける」と述べ、「取引所が遵守できる強固な法的枠組み」を作るよう勧告した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/winklevoss-twins-predict-war-crypto-will-harm-democratic-party.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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