ECBはデジタルユーロに使用制限を設ける可能性
ブルームバーグ・ニュースの報道によると、EU(欧州連合)の行政機関が、ECB(欧州中央銀行)に対し利用制限の設定を要求するデジタルユーロ計画を公表する予定だ。
ブルームバーグが入手したデジタルユーロ設立に関する欧州委員会の草案によると、ECBは金融安定性を確保するために必要な手段を決定しなければならないという。
この草案では、「金融システムの安定性、信用のアベイラビリティ、金融政策の伝達の確保という観点から、価値の保存手段としてのデジタルユーロの利用は制限される可能性がある」としている。
EUの財務相らは、15日にルクセンブルクで会合を開き、このプロジェクトについて話し合う予定だ。
EUは、CBDC(中央銀行デジタル通貨)の立ち上げを検討しており、21年10月に調査フェースを開始している。
ECBのウェブサイトによると、このフェーズは23年10月に完了する予定だ。
「デジタルユーロがどのように設計され、流通され得るか、市場にどのような影響を与える可能性があるかを調査している。今後、実際に開発を始めるかどうかを決定する予定だ」とECBは述べた。
●世界では
米財務省も、米国版CBDCの可能性を積極的に調査しており、最近では13日に当局者がプライバシーに焦点を当てていると語った。
フロリダ州知事ロン・デサンティス氏などの米国の一部の政治家は、CBDCはプライバシーを侵害すると主張し、「政府公認の監視」が強まるとしている。
支持者らは、CBDCは市民により良い金融サービスを提供できるとしている。
アトランティック・カウンシルによると、これまでに11カ国がCBDCを導入しており、G7の経済圏全てがその開発段階に入っている。
20年5月には35カ国しかCBDCを検討していなかったが、現在は世界のGDPの95%を占める114カ国がCBDCを調査している、とアトランティック・カウンシルは述べた。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
最新記事
ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ