米FDIC、OKコインが預金保険について虚偽表示を行ったとして訂正を要求
米FDIC(連邦預金保険公社)は、米国版OKコインに書簡を送り、預金保険に関する虚偽かつ誤解を招く記述を是正するよう要求した。
FDICは15日、米国版OKコイン、Bodega Importadora de Pallets、Money Avenue LLCに書簡を送り、一部の記述が消費者に害を及ぼす可能性があると警告した。
FDICのマーティン・グルーエンバーグ会長は声明で、「FDICは、会社や個人がFDICの名称やロゴを悪用したり、預金保険について虚偽または誤解を招く表現をしたりする事例がオンラインで増加していることを確認している」と説明。「これらの行為は、自分が保険に加入している金融機関と取引しているのか、また預金保険で保護されているかについて、消費者を混乱させる可能性がある」と指摘した。
●誤解を招く記述
FDICは、OKコインとその幹部が、こうした誤解を招くような記述を複数回行ったと主張している。
例えば、OKコインはある投稿で、「米国全土でライセンスを取得しており、OKコインのアカウントにはFDICの保険が適用されている」と説明していた。
また、同社のマーケティング最高責任者は、提携する取引所がFDICの保険を提供しているとツイートしていた。
FDICは、OKコインがFDIC保険に加入している、FDICが特定のブロックチェーンを承認していることなどを暗示する記述をすべて削除するよう同社に命じた。
OKコインは15営業日以内に、要請に従ったことが確認できる書面をFDICに送付しなければならない。
FDICは、保険に加入している銀行や貯蓄組合で保有される預金にのみ保険を適用しており、暗号資産(仮想通貨)企業の預金には保険を提供していない。また、保証される預金の上限は25万ドルとなっている。
FDICは22年7月のファクトシートで、預金保険は株式、債券、コモディティ、暗号資産などの金融商品には適用されないとも述べている。
「暗号資産企業、またはその取引先の被保険銀行の第三者パートナーが、預金保険の性質と範囲について誤った説明をした場合、潜在的な消費者被害だけでなく、顧客の混乱が銀行の法的リスクにつながる可能性がある」とFDICは22年の勧告書で警告している。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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