イーロン・マスク氏が「詐欺」と主張していたミームコイン関連のAIボットが凍結

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 ツイッターが、ミームコインと関連した人気のAIボット「エクスプレイン・ディス・ボブ」のアカウントを凍結した。凍結前、イーロン・マスク氏がこれは「詐欺」だと語っていた。

 テクノロジー界の教祖的存在である同氏は、18日のツイートでこのアカウントは詐欺だと主張した。マスク氏はこのボットのツイートに対し、「確かに詐欺暗号資産(仮想通貨)アカウントのようだ。もしそうなら、凍結されるだろう」と述べた。

 このアカウントは、マスク氏のツイート後すぐに凍結されたようだ。

 自動ツイッター・アカウントである「エクスプレイン・ディス・ボブ」は、オープンAIの最新の大規模マルチモーダル・モデルであるGPT-4を使用し、アカウントにタグ付けした相手のツイートを理解し、返答していた。

 このアカウントは、ウィットに富んだ要約とコミカルなツイートへの返答で、4月下旬にツイッター上で瞬く間に人気を得た。マスク氏は4月に、このボットへの返信で「ボブのことは大好きだ」と語っていた。

 マスク氏はその後このボットと何度かやり取りをしている。同氏は6月にも、政治的な議論への返答で「またボブが完璧にこなした」とツイートした。

 注目すべきことに、「エクスプレイン・ディス・ボブ」と同じような機能を持つ漫画のカエルである@AskTheWassieという別のツイッター・ボットも凍結されている。

 この凍結の前には、マスク氏がこのボットのツイートに対し、詐欺の宣伝は凍結につながると警告していた。

 「楽しい/役立つボットを装った詐欺の宣伝は、凍結につながる。いくら支払っているかは問題ではない」と同氏は述べた。

 注目すべきことに、「エクスプレイン・ディス・ボブ」は、4月にローンチしたERC-20ミームコインであるボブ・トークン(BOB)とも繋がりがある。

 コインゲッコーのデータによると、同トークンはこの関連ボット・アカウントが凍結されたことで打撃を受けた。現在は1BOB=0.00001901ドルで取引されており、過去1日間で約13%下落している。

●暗号資産コミュニティ、マスク氏にボブの解放求める

 凍結後、暗号資産コミュニティの一部の人々はマスク氏に対し、凍結を解除しアカウントを復活させるよう求めている。

 ボブ・トークンの開発チームも、「FREEBOB」というハッシュタグをつけて、牢獄の中で取り乱した「ボブ」をマスク氏が監視している画像を共有した。

 暗号資産インフルエンサーの@CryptoDefiLordは、「これは私が実用性を評価した唯一のミーム・プロジェクトだ」と述べ、これは「優れたボットだ」と主張した。

 別のツイッター利用者は、「この町で最も話題になり愛されたミーム・プロジェクトはまだ収容所の中だ。$BOBは今週解放されるのだろうか?数日のうちにマスク氏がさらに明確な説明をすることを望む」と述べた。

 マスク氏の今回の動きの数日前には、インスタグラム、ティックトック、ツイッター、ユーチューブなどの主要なソーシャルメディア・プラットフォームがデジタル資産関連詐欺を助長していると非難するレポートを、BEUC(欧州消費者機構)が公開していた。

 同機構は6月のレポートで、インスタグラムやティックトックのようなソーシャルメディア・プラットフォームは緩いポリシーを維持しており、詐欺師が疑うことを知らないティーンエイジャーを標的にすることを可能にしていると強調した。

 「暗号資産宣伝に対するソーシャルメディア・プラットフォームの姿勢は極めて疑わしいもので、そのうちの数社は、内部ポリシーの執行がまだ不十分だ」とBEUCは記した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/elon-musks-scam-crypto-claim-leads-suspension-of-ai-bot-twitter-whats-going-on.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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