英FCAのデジタル資産責任者がわずか1年で退職、後任の募集急ぐ
FCA(金融行動監視機構)のデジタル資産責任者であるBinu Paul氏が退職した。FCAに入局して1年未満のことだ。
同氏のリンクドインのプロフィールによれば、22年10月から23年6月までの9カ月間、英国規制当局で勤務した。
同氏がFCAに参加したとき、当時デジタル資産の暫定的な責任者であったビクトリア・マクローリン氏の後任となった。
FCAの広報担当者が同氏の退職を認め、Cryptonews.comに以下のように話した。
「Binu Paul氏が決済とデジタル資産チームに貢献した仕事すべてに感謝している」
決済とデジタル資産チームは電子マネー、決済、暗号資産(仮想通貨)市場、主要な関連政策開発を監督している。
リンクドインによれば、現在、Paul氏は自営コンサルタントである。
広報担当者は次のように話した。
「ビクトリア・マクローリン氏が市場介入、デジタル資産の暫定的責任者として任命され、FCA内での豊かな経験をもたらす」
マクローリン氏は20年から22年までFCAの監督管理者として勤め、仮想資産サービスプロバイダーと暗号資産企業の監督を担っていた。
同氏のリンクドインのプロフィールは22年4月以降「デジタル資産部門の責任者(暫定)」と記してある。
「暫定的にFCAの新デジタル資産監督部門を率い、効率的な脅威の査定の開発、公平かつ効率的な市場を生み、消費者を保護し、消費者や企業に良い結果をもたらすための監督応対や戦略の開発における有能なマネージャー、スーパーバイザー、暗号資産中小企業、情報とブロックチェーン専門家の複数のチームを監督している」
同氏は09年11月に一般職員として始め、FCAに10年以上勤務している。
マクローリン氏は法律の経歴があり、レスター大学とノッティンガム・トレント大学で法律を学んだ。
FCAの広報担当者はCryptonews.comに次のように話した。
「すぐに同部門の責任者の欠員の募集採用を開始する」
・FCAは暗号資産(規制)に焦点を当てる
FCAは何年も暗号資産業界の規制に取り組んでいる。
規制当局は暗号資産企業の登録一覧表を保管している。一覧は「マネーロンダリング防止とテロ資金対策の目的で、FCAが登録、監督、執行する責任を負う登録済み企業とその詳細」を示していると規制当局は言う。
現在、ジェミニ・ペイメントUK、フィデリティ・デジタル・アセッツ、ビットパンダ・カストディ、ギャラクシー・デジタルUK、ジェネシス・カストディ、ムーンペイUK、ビットスタンプUK、イートロUK、レボリュート、その他を含む42の登録済み企業がある。
規制当局は数日前に暗号資産サービスプロバイダーの金融規制登録に参加するためのビットスタンプとインタラクティブ・ブローカーの申請を許可した。
しかし、世界中で直面している様々な規制の問題が原因で、主要暗号資産交換所バイナンスは最近FCAでの登録をキャンセルした。
また、新しいマーケティング規則の下で、暗号資産の初の投資家には24時間の「クーリングオフ」期間が設けられ、暗号資産サービス広告主は10月8日より厳しい規則に直面する、とFCAは6月初旬に発表した。
また、暗号資産購入者への「友達紹介」ボーナスを禁止し、デジタル資産を宣伝者は明確なリスクの警告を含み、広告を明確、公正、かつ誤解を招かないようにしなければならない。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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